「ノーテンリーチ」という言葉を聞いたことがありますか?
麻雀のルールを知っている人なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。
今回は、ノーテンリーチの意味や罰則・チョンボについて詳しく解説します。
また、戦術的に”わざとノーテンリーチをかける”ことの有効性についても考察してみます。
ノーテンリーチとは
ノーテンリーチとは文字通り、ノーテンの状態(テンパイしていない状態)でリーチをかけることです。
リーチの役には「テンパイしていること」という条件がありますので、ノーテンリーチは反則行為となります。
実はこのノーテンリーチ、反則行為ではあるものの、すぐに罰則・チョンボの対象となるわけではありません。
どういうことなのか?次の説明をご覧ください。
ノーテンリーチで流局したらどうなるか?罰則・チョンボは?
前述の通り、ノーテンリーチはかけた時点では罰則・チョンボの対象にはなりません。
なぜなら、他の対局者はリーチ者の手牌を確認できず、ノーテンリーチかどうかを判断・裁定できないためです。
(むしろ、リーチをかけたのでテンパイしていると思うのが常ですね)
ではいつ罰則・チョンボの対象になるのかというと、それは流局のタイミングです。
流局時、リーチ者は手牌を開いてテンパイ宣言しなければなりませんが、その際に実はノーテンだったことが明らかになり、罰則・チョンボの対象となります。
どのくらいの罰則になるのでしょうか?
たとえば、Mリーグでは以下のように規定されています。
全てのチョンボ該当者は自己のトータルポイントから20ポイントを減算される。(親・子には関わらない)
引用元:https://m-league.jp/about/
20ポイント、すなわち20,000点分のポイントを失うということです。
非常に大きなペナルティです。
わざとノーテンリーチをかける!?戦術的にはありなのか?
麻雀漫画のアカギに代表されるように、麻雀のアニメ・漫画においては“わざと”ノーテンリーチをかける場面があります。
そのため、ノーテンリーチは有効な戦術と思われる方もいるかもしれません。
確かにリーチをかけることで相手をおろし、想定外の方向に局が進む可能性はありますが、前述のペナルティを上回るメリットを享受できることはほとんどありません。
“わざと”ノーテンリーチをかけることは、有効的な戦術とはいえないでしょう。