麻雀には数多くの役が存在しますが、その中でも七対子(チートイツ)は特殊な役です。

その一方で、役の条件は「七つの対子を集める」と非常にシンプルであり、初心者おすすめの役ともいえます。

本ページでは、初心者の方向けの役の条件・確率の説明に始まり、点数計算4枚使いの是非、上手な使い方や他の役との複合についても紹介しています。

七対子(チートイツ)とはどのような役か?

七対子の条件は非常にシンプル

七対子は、文字通り対子を7種類集めると、役が成立します。

ここでいう「対子」とは、同じ種類の牌が2枚揃ったものを指します。

麻雀のアガリの基本形とされる4面子1雀頭ではない手牌構成となるため、特殊な役という位置づけになります。

とはいえ、その条件自体は非常にシンプルですので、初心者の方にもおすすめできる役といえるでしょう。

余談にはなりますが、このような特殊な役として他には国士無双があります。

気になる方は、下記ページをご覧ください。

【役満】国士無双とは?十三面待ちやフリテンの注意点も解説

七対子の確率

以下の統計データによれば、七対子の確率は約2.5%です。

参考:雀魂牌譜屋
(2023年4月30日時点の雀魂 金の間の統計データ)

符計算は不要?七対子の点数計算について解説

七対子のアガリでは符計算は不要で、必ず25符となります。

前述で説明したように、七対子は4面子1雀頭ではない手牌構成になるため、そもそも符計算ができないのです。

そのため、七対子の点数は機械的に覚えることをおすすめします。

【参考】親の点数表

【参考】子の点数表
子の点数早見表

初心者向けの点数計算方法について気になる方は、下記のページをご覧ください。

点数計算の簡単なやり方・覚え方を麻雀プロが解説!

4枚使いの七対子はルール上OKか?NGか?

「4枚使いの七対子」とは、4枚の同一牌を2つの対子と見なす七対子のことです。

分かりづらいかと思いますので、以下の手牌で具体例をご覧ください。

 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国 四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 五筒:麻雀王国五筒:麻雀王国 九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国 九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国 一索:麻雀王国一索:麻雀王国 北:麻雀王国

4枚ある九筒:麻雀王国を2つの対子(九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国 九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国)と見なして、手牌全体として七対子は成立するか?という問いかけになります。

結論としては、NGとする(七対子は整理しない)ルールが一般的です。

基本的には、4枚のブロックは槓子、あるいは1刻子+1順子の構成要素(二索:麻雀王国二索:麻雀王国二索:麻雀王国+二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国など)と見なすためです。

※もちろん、ルールによっては4枚使いの七対子を認めるケースもありますので、注意が必要です。

七対子の使い方・コツを紹介!有効的な待ち取りについて

七対子における有効な待ち取りとして、以下のパターンが考えられます。

  • 他のプレイヤーが使いづらい字牌待ちは有効的です。とりわけ、字牌の中でもオタ風がベストです。
  • 七対子のドラ待ちでリーチをかけ、ツモを狙う戦術も有効的です。「リーチ(1飜)」+「ツモ(1飜)」+「チートイツ(2飜)」+「ドラドラ(2飜)」で6飜になり、確定ハネマンをツモリに行くことが可能です。

他の役との複合に関する解説

七対子と他の役との複合についても解説していきます。

タンヤオと七対子は複合可能

初心者おすすめの役でもあるタンヤオと七対子は複合が可能です。

2-8の数牌で七つの対子を作ればOKです。

以下のような手牌が考えられます。

 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国三筒:麻雀王国三筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国八索:麻雀王国 八索:麻雀王国

ホンイツと七対子は複合可能

混一色(ホンイツ/ホンイーソー)と七対子も複合することができます。

メンホンチートイとも呼ばれますが、これだけで5飜は確定する非常に強力な組み合わせです。

また、複合に際して使える牌は16種(特定の色の数牌9種+字牌7種)と意外にも豊富です。

以下のような手牌が考えられます。

 一索:麻雀王国一索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国中:麻雀王国 中:麻雀王国

※なお、タンヤオ・ホンイツ以外も複合可能な例はあります。

一盃口は七対子と複合できない

ここまで複合可能な例を紹介してきましたが、一盃口との複合はどうでしょうか?

以下の手牌をご覧ください。

 六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国八萬:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国八筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国一索:麻雀王国 一索:麻雀王国

萬子で一盃口の形が完成されているため、一見すると「七対子」と「一盃口」が複合していますが、実は高め取りというルールに基づき、今回のパターンでは複合はできません。

詳細を知りたい方は、下記のページをご覧ください。

麻雀の高め取りとはどのようなルールか?具体例でわかりやすく解説

その他の役一覧

七対子と混同しやすい二盃口については、下記のページで解説しております。

【麻雀の役】二盃口(リャンペーコー)とは?七対子との違いや優先度も解説

その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。

麻雀の役一覧【イラスト形式なので簡単でわかりやすい】

麻雀の役一覧【初心者おすすめ】