「嶺上開花(リンシャンカイホー)」という言葉をご存知でしょうか?

麻雀の珍しい役の1つで、この役を成立させるためにはカンで引いた牌(嶺上牌)でツモアガリすることが必要です。

こちらのページでは、嶺上開花の役の条件・確率に始まり、カンドラが発生するか?海底や一発と両立するか?についても解説していきます。

嶺上開花(リンシャンカイホー)とはどのような役か?

嶺上開花(リンシャンカイホー)とは、カンで引いた牌でツモアガリをすることが条件になります。

このカンで引いた牌のことを、嶺上牌(リンシャンパイ)といいます。

嶺上牌に何が眠っているかは誰にも分からないため、嶺上開花は狙って作るというより、一発やチャンカン(槍槓)と同じような偶然役といえます。

またカンには様々な種類がありますが、嶺上開花はどのカン(暗カン・明カン)でも成立します。

嶺上開花の確率は約0.32%

嶺上開花はなかなか見かけない役、という印象をお持ちの方も多いかと思います。

以下の統計データによれば、二盃口の確率は約0.32%です。数字面からも、珍しい役であることが分かります。

参考:雀魂牌譜屋
(2023年4月30日時点の雀魂 金の間の統計データ)

さて、ここからは嶺上開花に関するよくある質問について、深掘りしていきたいと思います。

嶺上開花でカンドラは発生するのか?

新たにカンドラは発生する、というのが一般的なルールですが、発生しないルールも存在するので注意が必要です。

カンドラが発生しないルールというのは、カンの種類によってカンドラをめくるタイミングが異なる場合があります。

具体的には、次の通りです。

  • 暗カン:カンと同時にカンドラが発生(即乗り)
  • 明カン:嶺上牌をツモり、打牌後にカンドラが発生

このような場合では、明カンの嶺上開花ではカンドラが発生しないということになります。

海底(ハイテイ)と嶺上開花は両立・複合するのか?

結論からお伝えすると、海底と嶺上開花は、両立・複合できません

まず前提として、”局の最後の牌”である海底牌(正しくは河底牌)に対しては、カンをすることができません。

ツモ・チーも同様であり、河底牌にはロンしかアクションができないルールとなっています。

では、海底の1つ前の牌でカンをした場合はどうでしょうか?

この場合の”局の最後の牌”は、カンの後にツモる嶺上牌となりますが、この嶺上牌は海底牌と定義することはできないのです。

そのため、嶺上牌でアガったとしても、海底の役はつかないということになります。

一発と嶺上開花は両立・複合するか?

こちらの方が直感的に分かりやすいかと思いますが、一発との両立・複合についても不可能です。

一発は鳴きが発生した時点で役がつかなくなりますが、嶺上開花ではアガリの前に必ず「カン」が入るためです。

嶺上開花に必要な「カン」を実行した時点で、一発の役の条件を満たさなくなります。

その他の役一覧

その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。

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