麻雀には高め取りというルールがありますが、馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

こちらのページでは、高め取りについて具体例と一緒にわかりやすく解説していきます。

麻雀の高め取りとはどのようなルールか?

早速ですが、以下のような手牌をご覧ください。

 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国發:麻雀王国發:麻雀王国

こちらの手牌の役は?と問われますと、三暗刻かと思う一方で、一盃口にも見えますね。

このようなケースでは、高め取りというルール・原則に基づいて、三暗刻の役が採用されます。※一盃口とは重複しません。

高め取りとは、一つの手牌で手役や符計算に複数のパターンが考えらえるとき、点数が最も高くなるパターンを採用する、という麻雀ルールになります。

この高め取りは、手役に関するものと符計算に関するものがありますので、以降で順を追って説明します。

手役に関する高め取りの解説

先ほどの手牌を改めて振り返りますと、以下の2パターンの解釈が可能です。

【パターン①】二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国 發:麻雀王国發:麻雀王国

【パターン②】二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国 三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国 五索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国 發:麻雀王国發:麻雀王国

パターン①は一盃口(1飜)の役ですが、パターン②は三暗刻(2飜)の役です。

高め取りは“点数が最も高くなるパターンを採用する”ルールですので、飜数の高いパターン②の三暗刻のアガリとなります。

以上が、手役に関する高め取りの具体例でした。

※一盃口と三暗刻の複合については、以下のページで比較しておりますので、気になる方はご覧ください。

一盃口と三暗刻の複合について解説!どちらが優先されるのか?

符計算に関する高め取りの解説

高め取りは、符計算でも発生するのが少々厄介なところです。

以下の点数計算問題を通して、実際に符計算を行ってみましょう。ポイントとなるのは、待ちの取り方です。

点数計算の練習_上級問題5

 

役はリーチ(1飜)・ツモ(1飜)・自風牌(1飜)なので、3飜の手牌ですね。

さて、符計算結果は次のようになります。

点数計算の練習_上級解説5

ポイントとなるのは待ちの取り方です。

この手牌の待ちは六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国であり、七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国のリャンメン待ちと考えがちですが、六萬:麻雀王国ツモに関しては五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のカンチャン待ちとして解釈することができますね。

 五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国 六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国 一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国一筒:麻雀王国 白:麻雀王国白:麻雀王国 西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国

そのため、符計算の結果は前述の通り50符となります。子の3飜50符ツモアガリは1,600/3,200点です。

補足:

仮にリャンメン待ちと解釈した場合、カンチャンの2点が付きませんので、40符のアガリとなります。
九萬:麻雀王国でのアガリは、リャンメン待ちしか解釈できませんので、40符になります)

以上が、符計算に関する高め取りの具体例でした。

その他の符計算問題について気になる方は、下記ページをご覧ください。

点数計算の練習問題【上級】プロテストレベルに挑戦!