牌効率の基礎② 孤立牌の切り順の解説 麻雀戦術 牌効率の基礎①では、牌効率を重視し効率的に打つ場合は、塔子ではなく孤立牌から切るべきという説明をしました。ですが一重に孤立牌と言っても、手牌の中に様々な孤立牌があって何を切るべきか迷ってしまうことも多いでしょう。このページでは、牌効率の観点でどの孤立牌から切るべきなのかを説明します。 ※牌効率の説明ですので、役作りや守備は考慮しておりません。 目次 数牌は残し、字牌の孤立牌から切る字牌を使って面子を作る場合数牌を使って面子を作る場合数牌の孤立牌は端の牌(1・9)から切るまとめ 数牌は残し、字牌の孤立牌から切る麻雀牌の種類について復習しますと、麻雀牌には大きく分けて字牌と数牌があり、数牌は1~9の数字の概念を持っています。牌効率では面子の作りやすさが重要な観点ですので、まずは字牌と数牌のどちらが面子になりやすいのかを考えてみましょう。字牌を使って面子を作る場合例えば字牌のを使って面子を作る場合、面子はの刻子しか作ることができません。字牌は数の概念を持たないので、順子を作ることはできず、1通りの面子パターンしかありません。数牌を使って面子を作る場合例えば数牌のを使って面子を作る場合、の刻子に加えて・の順子を作ることが可能です。全部で3通りの面子パターンがあるということになります。この字牌・数牌の比較を整理すると、以下のようになります。字牌よりも数牌の方が順子を作れる分、面子を作りやすいということです。そのため、数牌は残し、字牌の孤立牌から切るという選択が牌効率の観点では正しいのです。 補足 字牌の切り順は? 字牌の切り順は、役牌を手牌に残し、役がつかない風牌である客風牌(きゃくふうはい、オタ風とも言います)から切るようにしましょう。なぜなら刻子になった時に役がつくという観点で、役牌の方が客風牌より価値が高いからです。特に連風牌(ダブ東やダブ南)は、刻子時に2飜分の価値があるので手牌に残したい牌です。 数牌の孤立牌は端の牌(1・9)から切るでは数牌の中ではどのような順番になるのでしょうか?それぞれの数牌(1~9)で何パターンの面子を作れるのかを整理すると、以下の図のようになります。 数牌の面子パターンの詳細はこちら それぞれの数牌の面子パターンは以下の通りです。 1の場合:2パターン(、) 2の場合:3パターン(、、) 3の場合:4パターン(、、、) 4の場合:4パターン(、、、) 5の場合:4パターン(、、、) 6の場合:4パターン(、、、) 7の場合:4パターン(、、、) 8の場合:3パターン(、、) 9の場合:2パターン(、) 1・9牌は2パターンの面子、2・8牌は3パターンの面子、3~7牌は4パターンの面子を作れることが分かります。そのため数牌の中では、3~7牌が最も面子を作りやすく、1・9牌が最も面子を作りづらいということになります。麻雀ではよく「端の牌(1・9)から切って中の牌(3~7)を残す」と言われますが、それはこの数牌の面子の作りやすさに由来しているのです。初心者の方は、数牌で迷ったら端の牌(1・9)を切るということを覚えておきましょう! まとめこのページでは孤立牌の切り順について解説しましたがいかがでしたか?面子の作りやすさという観点から、字牌を優先的に切り、数牌は端の牌(1・9牌)から切るということがポイントです。余談になりますが、実際の対局では役やドラ、守備を考慮した上で何を切るのかを選択します。そのため、必ずしも牌効率通りに打つというわけではありません。また、切られた牌からその人が何を考えているのかを推測するというのも麻雀の面白さの一つです。孤立牌の説明はこのページで終わりましたので、続いては塔子(ターツ)の切り順について解説します。➤ 牌効率の基礎③ 塔子(ターツ)の優位性比較 タグ : 中級者向け 関連記事 完全イーシャンテンの意味や形とは? 麻雀には完全イーシャンテンという言葉がありますが、ご存知でしょうか? 簡単に言うと、テンパイになるための牌種・牌数が豊富なイーシャンテンのことです。 例えば、このような形のイーシャンテンです。 「孤立牌から切る」、「リャ… リャンカンとは?牌効率良く打つために覚えるべき形 牌効率の基礎として、これまでは孤立牌の切り順やターツ効率について説明しました。 これらに加えて、牌効率の側面で押さえておくべき形があります。 上記のような二つのカンチャンをつなげた形をリャンカンといいます。 このリャ… カンチャンとペンチャンはどちらを残すべき?【牌効率の基礎④】 牌効率の基礎③では、リャンメンターツを手牌に残すことの重要性を説明しました。 なぜなら、リャンメンターツは面子になるための受け入れが2種8牌と他のターツよりも多いからです。 では、カンチャンとペンチャンはどちらを手牌に残… リャンメンターツを残すことが鉄則!【牌効率の基礎③】 このページでは、牌効率ではどのターツ(リャンメンやカンチャンなど)・トイツが優れているのかを比較し、効率的に手牌を進める方法を説明します。 牌効率の基礎①でも説明しましたが、牌効率を考える上では面子のなりやすさという観点… 麻雀の待ちではもう悩まない!プロが多面待ちを紹介② 麻雀では3種類以上の待ちのことを多面待ちや多面張(タメンチャン)とも言いますが、よく分からないという方は多いのではないでしょうか? 結論から言うと、「こういう形では○○待ち」と待ちの形で覚えてしまうことが理想的です。 多… 次のページ「麻雀の待ちではもう悩まない!プロが多面待ちを紹介①」 前のページ「牌効率の基礎① 孤立牌を優先して切る」 コメントを残す名前 メールアドレス(公開されません) ウェブサイト コメントコメント送信 Δ