牌効率の基礎③では、リャンメンターツを手牌に残すことの重要性を説明しました。

なぜなら、リャンメンターツは面子になるための受け入れが2種8牌と他のターツよりも多いからです。

では、カンチャンとペンチャンはどちらを手牌に残すべきでしょうか?

こちらのページで解説していきます!

カンチャンとペンチャンは1種4牌の受け入れ

まずはカンチャンとペンチャンの面子になるための牌の種類・枚数を復習しましょう。

こちらのように、カンチャンとペンチャンどちらも1種4牌の受け入れです。

この時点で「どちらを手牌に残しても牌効率の意味では同じでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

そこでポイントとなるのがターツ変化という考え方です。

受け入れ枚数が変わる!ターツ変化とは

ターツ変化とは、ペンチャンがカンチャンに変わったり、カンチャンがリャンメンに変わったりと、文字通りターツが変わることです。

以下のイメージをご覧ください。

一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国のペンチャンターツ四筒:麻雀王国を引いてきました。そこで一筒:麻雀王国を切ると、残るのは二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国のカンチャンターツになります。

五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国のカンチャンターツ四萬:麻雀王国を引いてきました。そこで七萬:麻雀王国を切ると、残るのは四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国のリャンメンターツになります。

このような変化をターツ変化と言います。

カンチャンがリャンメンに変わったということは、面子になるための受け入れ牌種・牌数が増えたことを意味します。

具体的には、四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国のリャンメンターツに変わったことで、新しく三萬:麻雀王国の受け入れが増えました。

このリャンメンへのターツ変化という観点で、カンチャンとペンチャンのどちらを手牌に残すべきか考えていきましょう!

カンチャンの方がペンチャンよりもリャンメンに変化しやすい

カンチャンからリャンメンへの変化

まずはカンチャンについて、ソーズの例で見てみましょう。

カンチャンの組み合わせは全部で7パターンあります。

一索:麻雀王国三索:麻雀王国の場合


二索:麻雀王国四索:麻雀王国の場合


三索:麻雀王国五索:麻雀王国の場合


四索:麻雀王国六索:麻雀王国の場合


五索:麻雀王国七索:麻雀王国の場合


六索:麻雀王国八索:麻雀王国の場合


七索:麻雀王国九索:麻雀王国の場合

どのカンチャンのパターンでも、1度の変化でリャンメンに変わることが分かります。

特に”三索:麻雀王国五索:麻雀王国“、”四索:麻雀王国六索:麻雀王国“、”五索:麻雀王国七索:麻雀王国“の場合はリャンメンに変わる牌が2種類あります。

カンチャンの中でもリャンメンに変わりやすいターツであると言えます。

ペンチャンからリャンメンへの変化

一方でペンチャンについて、ソーズの例で見てみましょう。

ペンチャンの組み合わせは全部で2パターンあります。

一索:麻雀王国二索:麻雀王国の場合


八索:麻雀王国九索:麻雀王国の場合

いかがでしょうか?

どちらのパターンでも必ずカンチャンを経由しリャンメンに変化していることが分かりますね。

ペンチャンからリャンメンへは2度のターツ変化が必要ということです。

カンチャンとペンチャンで迷ったら、カンチャンを手牌に残す

最後にこのページの内容を整理します。

リャンメン変化のしやすさ

カンチャンは1度のターツ変化でリャンメンに変わりますが、ペンチャンは2度のターツ変化が必要です。

カンチャンもしくはペンリャンからリャンメンに変わると受け入れ枚数が増えますので、牌効率の観点ではリャンメンに変化しやすいカンチャンを手牌に残すべきということになります。

また、カンチャンの中でも”三索:麻雀王国五索:麻雀王国“、”四索:麻雀王国六索:麻雀王国“、”五索:麻雀王国七索:麻雀王国“という数字の組み合わせはリャンメンへの変化パターンが多いので、優先的に残すようにしましょう!

孤立牌の切り順で解説しましたが、ターツにおいても中心に近い牌(3~7)で構成されている方が牌効率の観点で優れています。

補足になりますが、カンチャンを二つ繋げたリャンカンと呼ばれる形があります。実践でよく見かける形なので、牌効率を意識して打ちたい方は是非チェックしておきましょう。

リャンカンとは?牌効率良く打つために覚えておくべき形