前回は「ツモ」や「鳴き(ポン・チー)」について説明し、麻雀のパズルの進め方を理解しました。

今回は麻雀のパズルを完成ということで、「アガリ(和了)」「テンパイ(聴牌)」について解説したいと思います。

アガリは、麻雀牌のパズルの完成テンパイは、あと1牌でアガリ(パズルの完成)となる状態を指します。

どちらの重要な考え方ですので、押さえておくようにしましょう。

アガリ(和了)とテンパイはどういう意味か?

麻雀におけるアガリ(和了)とは麻雀牌のパズルの完成のことです。

各プレイヤーはあがることで得点を獲得できますので、基本的にはこのアガリを目指してゲームを進めることになります。

また、あと1牌でアガれる(=パズルが完成する)という状態のことをテンパイ(聴牌)と言います。

テンパイとアガリ

テンパイしている状態は、いつあがれるのか(パズルが完成するのか)とワクワクするものです。

アガリは2パターン存在!ツモアガリとロンアガリとは?

そのような嬉しいアガリですが、2パターン存在します。

この辺りから若干イメージが難しいかもしれません。。。

麻雀では基本的に自分の手牌(=手札)は13牌ですが、アガリ形(パズルの完成形)は14牌でした。4面子1雀頭の説明を思い出しましょう。

13牌と14牌…おや?1牌のギャップがありますね。

自分がツモった、あるいは鳴いた(ポン・チー)後、代わりに1牌捨てるというのが約束事ですが、
(こちらが13牌となる理由)

それがアガリの場合は1牌捨てずにパズルの完成として終了するのです。
(14牌として終了)

そして、その最後の1牌をどのように入手したかで、アガリは2パターンに分別されます。

具体的には

  • 自分がツモる牌であがる⇒ツモアガリ
  • 他のプレイヤーが捨てた牌であがる⇒ロンアガリ
ツモアガリの説明
ロンアガリの説明

ツモアガリのときは「ツモ!」、ロンアガリのときは「ロン!」と発声します。

そして自分の手牌を表向きに倒し、相手にパズルの完成を見せることがルールです。

なお、自分が捨てた牌で他のプレイヤーにあがられることを放銃(ほうじゅう)またはフリコミといいます。

補足

ツモアガリとロンアガリでは得点のやり取りに違いがあります。気になる方はこちらのページをご確認ください。

麻雀の点数に関する解説

ここまでアガリについて説明してきましたが、いかがでしょうか?

続いてアガリの1歩手前であるテンパイについて、もう少し深掘りしたいと思います。

待ちとは何か?文字通りアガリを”待っている”

自分がテンパイの状態で、その時のアガリ牌(アガリとなる牌)のことを待ちと表現します。

まさに、”アガリを待っている”ということです。

以下の例をご覧ください。

待ちの説明

この手牌は、あと1牌でアガリとなるのでテンパイの状態です。

具体的には、五萬:麻雀王国でパズルが完成となりますので、こういう時には「五萬:麻雀王国待ち」と表現します。

麻雀には、この待ちのパターンがいくつかありますが、これらを覚えておくことで、何がアガリ牌になるか?を都度判断せずに済むようになるのです。

【基本的な待ち①】カンチャン(嵌張)待ち

前述の例で紹介したような順子の真ん中の牌を待っている状態のことをカンチャン待ちといいます。

そのため、待ち牌は1種類となります。

カンチャン待ちの説明

【基本的な待ち②】ペンチャン(辺張)待ち

順子のパターンで「12で3を待っている」または「89で7を待っている」状態のことをペンチャン待ちといいます。

こちらもカンチャン待ち同様に、待ちの種類は1種類となります。

ペンチャン待ちの説明

【基本的な待ち③】単騎待ち

こちらも待ち牌が1種類のパターンで、雀頭となる牌自身がアガリ牌の状態のことを単騎待ちといいます。以下の例をご覧ください。

単騎待ちの説明

この手牌では既に4面子が完成していて、雀頭がない状態です。待ち牌の中:麻雀王国が来れば雀頭が完成しアガリとなります。

このような場合を単騎待ちと言います。

※七対子という特殊な役でも単騎待ちとなりますが、詳しくは以下をご覧ください。ルールを理解する上では、スキップでもOKです。

【麻雀の役】七対子(チートイツ)を徹底解説!条件・点数・確率から4枚使いまで

【基本的な待ち④】リャンメン(両面)待ち

あと1牌で順子が完成する状況で、待ちが2種類ある状態のことをリャンメン待ちといいます。

「リャンメン待ちが王道」とも言われるように、2種類待ちであることが重宝されます。

リャンメン待ちの説明

例えば、三索:麻雀王国四索:麻雀王国のターツがあるとき

  •  二索:麻雀王国が来れば二索:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国の面子
  •  五索:麻雀王国が来れば三索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国の面子

となるので、「二索:麻雀王国五索:麻雀王国待ち」となります。

【基本的な待ち⑤】シャンポン(双碰)待ち

対子2組のどちらかで刻子が完成すればアガリとなる状態をシャンポン待ちといいます。以下の手牌をご覧ください。

シャンポン待ちの説明

こちらの手牌では、「南:麻雀王国發:麻雀王国待ち」となります。

  • 南:麻雀王国が来れば、南:麻雀王国南:麻雀王国南:麻雀王国の刻子・發:麻雀王国發:麻雀王国の雀頭です。
  • 發:麻雀王国が来れば、發:麻雀王国發:麻雀王国發:麻雀王国の刻子・南:麻雀王国南:麻雀王国の雀頭です。
補足

こちらのページで説明した内容を実践的に理解していただくために、手牌から待ちを考える練習問題を用意しています。

気になる方は是非ご覧ください。

麻雀の待ちの練習問題【初級】

「テンパイ」「アガリ」「待ち」の解説まとめ

本ページでは「テンパイ」「アガリ」「待ち」という3つのキーワードについて説明してきましたが、いかがでしょうか?

大きなポイントはアガリのパターン待ちについてです。

アガリについては以下の2パターンがあります。

  • 自分がツモる牌でアガるツモアガリ
  • 他のプレイヤーが捨てた牌でアガるロンアガリ

待ちについては、以下にまとめておきますので、復習的にご活用ください。

麻雀の待ちのまとめ

※今回は基本的な待ちのパターンについて説明しましたが、組み合わせ次第で3牌以上の待ちとなるパターンもあります。気になる方はご覧ください。

麻雀の難しい待ちについて【3種類待ち】

続いては麻雀のアガリで必要となる役について説明します。実は…パズルの完成だけではアガることができないのです。

また麻雀Stationでは、初心者を念頭に麻雀ルールをわかりやすく体系的にまとめています

以下のページに沿って理解していけば、基本的なプレイができるようになるでしょう。

【初心者向け】麻雀ルールを簡単にわかりやすく解説