頭ハネとは、簡単に言うと二人以上のロンが同時にした場合に、一人のあがりを認めて他の人のあがりを無効とするルールです。
具体的には、放銃者から反時計回りで最も近いプレイヤーのあがりを優先し、他のプレイヤーのあがりを無効としますが、文面だけではイメージしづらいかと思います。
このページでは、具体例と一緒に頭ハネについて徹底解説し、また混同しがちなダブロンやトリロンとの違いも触れていきたいと思います。
頭ハネはどのようなルールか?
冒頭でも説明したように、頭ハネは二人以上のロンの宣言が同時発生した時に関する取り決めです。
以下の例をご覧ください。
AさんとBさんがに対して、同時にロンを宣言した状況です。
この場合、放銃者から反時計回りで最も近いのはAさんです。
そのため、頭ハネのルールにおいてはAさんのあがりが成立し、Bさんのあがりは無効となります。
Bさんにとっては、非常に残念な結果です…
頭ハネのルール適用例①
では、以下のような状況での頭ハネはどうなるでしょうか?
先ほどの反時計回りの考え方を当てはめると、Aさんのあがりとなります。
頭ハネのルール適用例②
最後に、以下のような状況ではいかがでしょうか?
ロンを宣言したBさんとCさんで、二人のうち放銃者から反時計回りで最も近いのはBさんです。Bさんのあがりとなります。
ダブロンについて解説
ダブロンは二人のアガリを認めるルール
ダブロン(ダブルロンの略)とは、二人のプレイヤーが同時にロンを宣言することを意味します。
頭ハネではなくダブロンありというルールでは、両プレイヤーのロンアガリが成立します。
頭ハネでは、一人のプレイヤーのあがりが無効となるのに対し、ダブロンでは二人のあがりが成立するので、放銃者にとっては2度フリコミを行うのと同じ結果になります。
ダブロン時の積み棒・供託について
ちなみに積み棒や供託はどのような扱いになるのでしょうか?
積み棒については、二人のプレイヤーに考慮されるのが一般的でしょう。
一方で供託については、頭ハネと同様の考え方で、反時計回りで最も近いプレイヤーが獲得します。
たとえば、2本場・供託2,000点の局面で、Aさん(子)が満貫、Cさん(子)が跳満をあがった場合
Aさんは、本場と供託込みで8,600点+2,000点を獲得します。
Cさんは、本場込みで12,600点を獲得します。
トリロンでは流局とするのが一般的
トリロン(トリプルロンの略)とは、三人のプレイヤーが同時にロンを宣言することを意味します。三家和(サンチャホー)とも言われます。
頭ハネが採用されていないルールのもとトリロンが発生した場合は、三人のあがりを認めるのではなく、途中流局とするのが一般的です。