このページでは麻雀の基本ルールを押さえた方向けに、反則となる行為・反則したときの対処を説明します。
中には「他のプレイヤーに点棒を支払う」という重い反則もあるので、対局中に気を付けるべきことを理解しましょう!
※対局ルールによって反則の行為・対処が異なる場合がありますのでご注意ください。
反則したときの対処
まずは反則してしまったときの対処方法について説明します。
対処方法は以下の3種類になります。
- チョンボ:他のプレイヤーに点棒を支払い、局をやり直す
- アガリ放棄:自身のアガリは禁止される
- 供託罰符:供託として1,000点支払う
罰則内容はチョンボが最も重く供託罰符が最も軽くなっています。
では、それぞれの罰則内容について詳しく説明します。
①チョンボ
反則を犯しチョンボとなったプレイヤーは、他のプレイヤーに点棒を支払い、その局はやり直しとなります。
点棒の支払い方法には以下の2通りが一般的です。
- 親子問わず、他のプレイヤーに3,000点支払う
- 子の場合は「子に2,000点、親に4,000点」、親の場合は「他のプレイヤーに4,000点」支払う
点棒を支払った後は、その局はやり直しとなります。やり直しなので次局では本場は増えず、リーチ棒はリーチ者の元に戻ります。
補足
プロ対局などの一部のルールでは、その場で点棒のやり取りは行わず成績に対して罰します。その場合の罰則は、-40(40,000点)など非常に重い内容となっています。
②アガリ放棄
反則を犯しアガリ放棄となったプレイヤーは、その局での自身のアガリは禁止されます。
いかなるツモアガリ・ロンアガリも禁止されるため、アガリ放棄となったプレイヤーは守備に回るのがセオリーです。
またアガリ放棄となったプレイヤーは、流局時にテンパイしていてもテンパイ料をもらうことができない場合もあります。
③供託罰符
反則を犯し供託罰符となったプレイヤーは、供託として1,000点支払い、その行為を取り消します。
※ルールによっては1,000点ではない場合もあります。
罰則の内容としては最も軽く支払った点棒は供託扱いになるので、自身がその局であがることができれば支払った1,000点を取り戻すことができます。
何をしたらダメ反則なのか?
ここからは何をしたら反則となってしまうのか、その反則行為について説明します。
多牌・少牌
手牌が規定の枚数(門前なら13枚)よりも多いときを多牌(ターハイ)、少ないときを少牌(ショーハイ)といい、反則の対象となります。
門前時だけでなく、鳴いている場合も多牌・少牌となる場合があります。
多牌・少牌の反則に対しては、アガリ放棄が適用されるのが一般的です。ルールによってはチョンボとなる場合もあります。
鳴いた後に牌を切り忘れたり、カンをした後に嶺上牌をツモり忘れたりして多牌・少牌になることが多いので注意しましょう。
誤ロン
ノーテンあるいは役がない手牌でロン!と宣言してしまった場合、反則行為となります。
反則の対処方法については、以下の2通りあります。
- ロン!と宣言したがまだ手牌を倒していない場合、アガリ放棄が適用されます。
- ロン!と宣言し手牌を倒してしまった場合、チョンボが適用されます。
またあまり見かけませんが、誤ってツモと宣言する誤ツモの場合も、上記の誤ロンと同じ対処となります。
誤チー・誤ポン・誤カン
と見間違えてをポンと宣言してしまった。。。
このような鳴き間違いについても反則行為となります。この鳴き間違いのことを誤チー・誤ポン・誤カンといいます。
反則の対処方法は、鳴き後の打牌が完了しているかで変わってきます。
打牌前の鳴き間違い
鳴きを宣言したが打牌前に実際には鳴けないと気づいたとき、供託罰符が適用されます。
供託罰符ではその行為は取り消されるので、この場合は鳴きを宣言しなかったことになります。
このような鳴き間違いを空チー・空ポン・空カンといいます。
打牌後の鳴き間違い
鳴きを宣言し打牌後に実際には鳴けなかったことに気づいたとき、アガリ放棄となります。
例えば、の対子が手牌にあり下家の切ったに対してポンと宣言し、という刻子を完成させ打牌を完了した場合、アガリ放棄となります。
このような鳴き間違いを錯ポン・錯チー・錯カンといいます。
ノーテンリーチ
リーチ者が流局時に手牌を開いてノーテンだった場合、チョンボが適用されます。
ノーテンリーチ(テンパイしていない状態でリーチをかけること)の罰則が適用されるタイミングは流局時ですので、ノーテンリーチをかけること自体にペナリティはありません。
ノーテンリーチをかけてしまった場合は、他の人のアガリに期待しましょう…
山/捨て牌を崩す
山や捨て牌を崩してしまったとき、反則行為となる場合があります。
牌の配置を元に戻せる場合は、特に罰則を適用せずに元の配置に戻して局を続けます。罰則にはならないとはいえ、マナーとして一言謝りましょう。
牌の配置を元に戻せなくなった場合は、チョンボが適用されます。
喰い替え
麻雀の多くのルールでは、以下で説明する喰い替えという行為が禁止されています。
喰い替えとは…
- をポンしてを切る
- をでチーしてを切る
- をでチーをしてを切る
など、既に完成した面子を鳴き、鳴いた牌と同じ牌またはスジの牌を切る行為を指します。
補足 麻雀牌の筋(スジ)とは?
ここでスジの牌という言葉が出てきましたが、麻雀牌のスジについて説明します。
麻雀牌の筋(スジ)とは、数牌の連番で2牌分離れた関係のことです。
例えば、の場合はがスジの牌となります。の場合はとがスジの牌となります。
このスジは麻雀の守備において重要な考え方となりますので、上達したい方は是非覚えておきましょう! ※守備のコンテンツは準備中
では喰い替えの話に戻ります。以下の具体例を見てみましょう。
この場合、上家から切られたに対してでチーしてを切ることはできません。
なぜならはのスジの牌であるため、この行為は喰い替えとなるからです。
喰い替えに対してはアガリ放棄が適用されます。
フリテン状態でのロンアガリ
麻雀にはフリテンというロンアガリできない状態があります。
ざっくり説明すると、「待ち牌が自分の捨て牌に存在するとき」あるいは「アガリ牌を見逃した同巡のとき」などにフリテンとなります。
このフリテンの状態でロンアガリしてしまった場合、チョンボが適用されます。
フリテンは複雑なので、以下のページで詳しく解説します。
➤ フリテンの説明
リーチ中の反則の暗カン
暗カンはリーチ中でも行うことは可能ですが、暗カンによって「待ち牌が変わる」「待ちの形が変わる」「面子構成が変わる」場合は暗カンすることはできません。
このリーチ中の反則の暗カンを行ったときには、チョンボが適用されます。
罰則の適用のタイミングはノーテンリーチと同様で、その手牌が明らかとなった時点でチョンボとなります。
こちらも以下のページで詳しく解説しています。
まとめ
このページでは麻雀の反則について説明しました。以下にまとめておきます。
ここでの説明はあくまで一般的なものですので、対処方法が異なったり、上記にない反則行為が決められている場合があります。
麻雀の対局前に確認しておくと良いでしょう。
質問です。
先日麻雀をしていて、以下の様になりました。
白と發をトイツで持っていて、白が出たので、ポンしました。
その時間違って発を開きました。 間違いに気が付き、白をその後開き直しました。
このようなことが無かったので実際には、上り放棄としましたが。
正式には、この場合どのようになりますか?
罰則無し、チョンボ?(チョンボの場合はどのような罰則になりますか)
ご質問ありがとうございます。
「發發白」の明刻子を晒した上で、あがり放棄とするケースが多いかと思います。
※ただし晒し間違いに気づかずロンアガリをした場合はチョンボになります。チョンボにおける罰則は下記をご覧ください。
https://mj-station.net/rule/foul1/