このページでは、牌効率ではどのターツ(リャンメンやカンチャンなど)・トイツが優れているのかを比較し、効率的に手牌を進める方法を説明します。
牌効率の基礎①でも説明しましたが、牌効率を考える上では面子のなりやすさという観点が重要です。
ターツの種類、トイツについて復習しましょう
まずはターツとトイツについて復習しましょう。
牌の組み合わせの種類でも簡単に説明していますが、塔子(ターツ)とはあと1牌で順子(シュンツ)が完成する2牌の組み合わせのことでした
そして対子(トイツ)とは、同じ牌のペアのことでしたね。
ターツの種類、そしてトイツについて整理すると次のようになります。
ではこれらのターツ・トイツの中で、どの2牌の組み合わせが面子になりやすいか(牌効率的に優れているのか)を考えてみましょう!
牌効率の観点でターツ・トイツを比較
ターツやトイツの牌効率の考え方は非常にシンプルで、面子完成に必要な牌の種類・枚数を考えます。
各ターツ(リャンメン、カンチャン、ペンチャン)とトイツが面子を完成させるために必要な牌について整理してみます。
リャンメンターツは2種類(合計8牌)で面子完成
例えば、のリャンメンターツからは以下の2通りで面子が完成しますね。
- を引いて、の面子完成
- を引いて、の面子完成
麻雀牌は1種類につき4枚ありますので、リャンメンターツは2種類(合計8牌)で面子が完成することが分かります。
カンチャン・ペンチャンターツは1種類(4牌)で面子完成
例えば、のカンチャンターツからはを引くことで面子が完成しますね。
- を引いて、の面子完成
そして、のペンチャンターツからはを引くことで面子が完成します。
- を引いて、の面子完成
カンチャン・ペンチャンターツは1種(4牌)で面子が完成することが分かります。
トイツは1種類(2牌)で面子完成
そして、のトイツからはを引くことで面子が完成します。
- を引いて、の面子完成
牌の枚数については注意が必要で、面子完成に必要なは既に自分で2牌使っているので残りは2牌しかありません。
そのため、トイツは1種(2牌)で面子が完成するということになります。
リャンメンターツが最も優秀
各ターツ・トイツに必要な牌を整理すると次のようになります。
リャンメンターツが最も面子になりやすく、トイツが最も面子になりづらいということが分かりました。
初心者の方は、「どれを切ればいいか迷ったら、リャンメンターツは残す!」ということを覚えておきましょう!
また、このリャンメンを軸とした完全イーシャンテンと呼ばれる形があります。気になる方は、以下のページをご覧ください。
※カンチャンとペンチャンでも面子のなりやすさには若干の差があり、カンチャンの方が面子になりやすいです。気になる方は以下のページをご覧ください。
ターツ選択の練習問題
麻雀では、手牌に残すターツを選ぶことをターツ選択といいます。
ここで牌効率の練習として、ターツ選択の問題を紹介します。
以下の手牌では何を切りますか?
手牌を確認すると、既に2面子(・)と雀頭()は完成しています。
アガリに必要な残りの2面子をどのターツから完成させるかと考えるわけですが、その候補は、、の3つがありますね。
、はリャンメンターツなのでそれぞれ2種8牌の受け入れがありますが、はペンチャンターツなので1種4牌の受け入れしかありません。
そのため、ペンチャンターツを構成するまたはを切ることが正しい選択となります。
補足 牌効率に従わない選択をすることもある
ちなみにこちらの手牌ですが、牌効率を無視したターツ選択をする方もいるでしょう。
というのも“123”の三色同順の役が完成間近で、あがり形によってはチャンタの役もつく可能性があります。
1回のあがりでより多くの点数を稼ぐために役やドラを求めて牌効率に従わない打牌選択をすることがあるのです。
とはいえ、まずは牌効率を押さえることが大事ですので、初心者の方は「どれを切るとテンパイに近いかな?」と考えることを意識してみてください。
まとめ
このページでは各ターツ(リャンメン/カンチャン/ペンチャン)・トイツの面子のなりやすさを比較し、牌効率的にどのような選択をするべきかを説明しました。
覚えていただきたいことはたった一つで、「リャンメンターツは面子になりやすいので手牌に残す!」ということです。
ちなみにカンチャンとペンチャンでは、カンチャンの方を手牌に残した方が良いでしょう。
気になる方は以下のページをご覧ください。
また、カンチャンを二つ繋げたリャンカンと呼ばれる形があります。実践でよく見かける形なので、牌効率を意識して打ちたい方は是非チェックしておきましょう。