麻雀における「ノーテン」とは、手牌がテンパイしていない状態のことを指します。

本ページでは、ノーテンの意味や流局時の対処方法、そして「ノーテン罰符(ばっぷ)」と呼ばれる罰則規定について解説していきます。

ノーテンの意味

麻雀において、「ノーテン」とは、手牌がテンパイしていない状態のことを指します。

テンパイとは、残り1枚の牌であがりの形が完成する状態のことです。

つまり、アガリまでに2枚以上の牌が必要な場合、その手牌は全てノーテンとなります。

門前(メンゼン)でリーチを掛けられない手牌は全てノーテンです。

親がノーテンで流局した場合

流局(局の終了)した際、各プレイヤーは自身がテンパイしていたか?ノーテンだったか?を宣言する必要があります。

テンパイ宣言では自身の手牌を表向きに倒し、ノーテン宣言では裏向きに伏せます。

親がノーテンで流局した場合、親流れとなります。次の人に親番が回るということです。

一方で、親がテンパイして流局した場合は、親番を続行するというルールが一般的です。

ノーテン罰符(ばっぷ)とは何か?具体例も解説

「ノーテン罰符(ばっぷ)」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

これは、流局時にノーテンのプレイヤーがテンパイのプレイヤーに一定の点数を支払うという罰則規定になります。

具体例で解説したいと思います。

【ノーテン罰符の例①】1人テンパイのケース

テンパイ:Aさん
ノーテン:Bさん、Cさん、Dさん 

上記のようなAさんの1人テンパイのケースでは、ノーテンのBさん・Cさん・DさんはテンパイのAさんに1,000点を支払います。

そのため、Aさんは3,000点を獲得することになります。

【ノーテン罰符の例②】2人テンパイのケース

テンパイ:Aさん、Bさん
ノーテン:Cさん、Dさん 

上記のようなAさん・Bさんの2人テンパイのケースでは、ノーテンのCさんはAさんに、BさんDさんは1,500点を支払います。

※Cさん⇒Bさん、Dさん⇒Aさんという支払いでも構いません。

【ノーテン罰符の例③】3人テンパイのケース

テンパイ:Aさん、Bさん、Cさん
ノーテン:Dさん 

上記のようなAさん・Bさん・Cさんの1人テンパイのケースでは、ノーテンのDさんはテンパイのAさん・Bさん・Cさんにそれぞれ1,000点を支払います。

そのため、Dさんは3,000点を失うことになります。

なお、全員テンパイあるいは全員ノーテンの場合は、ノーテン罰符は発生しません。

最後に、よく「ノーテンリーチ」という言葉を聞くことがありますが、これはノーテンの状態(すなわちテンパイしていない状態)でリーチをかけることを意味します。

詳しくは、以下のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

【麻雀用語】初心者にも分かる「ノーテンリーチ」とは?