麻雀の三色同順(さんしょくどうじゅん)は、初心者でも理解しやすい役の一つです。
このページでは、三色同順の条件や確率に始まり、
「チーと鳴いても問題ないか?」
「平和(ピンフ)などの他の役と組み合わせることができるか?」
といった疑問に対しても、分かりやすく解説しています。
三色同順とはどのような役か?
三色同順(さんしょくどうじゅん)の役の条件は、同じ連番の順子が三色(萬子・筒子・索子)存在すること、とシンプルなものになります。
以下の手牌の例をご覧ください。
こちらの手牌では、萬子、筒子、索子でそれぞれ”678″の連番の順子が作られています。
これが三色同順の条件で、比較的シンプルと言えるでしょう。
また、三色同順は2飜役ですが、鳴いた場合は1飜役になります。(後ほど詳しく説明します)
三色同順の確率は約3.1%
三色同順の確率について、気になる方もいるのではないでしょうか?
以下の統計データによれば、三色同順の確率は約3.1%です。
参考:雀魂牌譜屋
(2023年5月7日時点の雀魂 金の間の統計データ)
上記は金の間のデータになりますが、よりレベルの高い王座の間では、三色同順の確率は約3.9%です。
このデータからも、三色同順は玄人好みの役である、という印象・通説は一定正しいと言えそうです。
なお、同じ”三色”である三色同刻の確率は約0.04%で、役満 四暗刻とほぼ同じ確率です。
一般的に、“三色”は三色同順の略称とされるケースが多いかと思いますが、三色同順の確率の高さゆえ、ということでしょう。
三色同順はチー等で鳴いても役は成立!ただし食い下がりに注意
三色同順は鳴いても役は成立します。
鳴き方としては、ポンやカンではなく、順子を作るチーを利用することが多いです。
リーチや平和(ピンフ)のように、「門前(メンゼン)すなわち鳴いていないこと」は役の条件に含まれません。
ただし、鳴いた場合は2飜役から1飜役に飜数がダウンする点にはご注意ください。
このように、鳴きによって役の飜数が下がることを食い下がりと言います。
三色同順と他の役の複合について
三色同順は他の役とどのように組み合わせることができるでしょうか?
よくあるパターンについて、解説していきたいと思います。
平和(ピンフ)と三色同順の組み合わせ
三色同順は平和(ピンフ)と相性が良く、組み合わせることが可能です。
ここで改めて、平和(ピンフ)の条件を確認しておきましょう。
門前時に以下の3つの条件を全て満たすとき、平和(ピンフ)という役がつきます。
・4面子全てが順子で構成されている
・リャンメン待ちである
・雀頭が役牌(三元牌/場風牌/自風牌)ではない
三色同順の役が成立するとき、必然的に3面子は順子になりますので、平和(ピンフ)と相性が良いのです。
組み合わせの例としては、以下のような手牌が挙げられます。
こちらは345の三色同順ですね。
平和(ピンフ)について詳細を知りたい方は、下記のページをご覧ください。
➤ 【麻雀の役】平和(ピンフ)とは?初心者向けにわかりやすく解説
タンヤオと三色同順の組み合わせ
三色同順はタンヤオとも相性が良く、組み合わせることが可能です。
ここで改めて、タンヤオの条件を確認しておきましょう。
手牌が数牌の「2~8」の牌で構成されているとき、断么九(タンヤオ)という役がつきます。
組み合わせの例としては、以下のような手牌が挙げられます。
またタンヤオも三色同順も鳴いて役を成立させることができる点は、先ほどの平和(ピンフ)との違いになります。
タンヤオに関しては、以下のページで詳しく解説しています。
➤ タンヤオについて徹底解説!鳴いてもOK、初心者おすすめの役
※余談になりますが、「タンヤオ+平和(ピンフ)+三色同順」のことは”タンピン三色“とも略され、麻雀の理想的なアガリの一つとされています。
チャンタ系の役と三色同順の組み合わせ
タンヤオと対照的な役で、「全帯么(チャンタ)」や「純全帯么(ジュンチャンタ)」があります。
このようなチャンタ系の役とも三色同順は組み合わせ可能です。
チャンタと三色同順の組み合わせ例
ジュンチャンと三色同順の組み合わせ例
なおチャンタ系の役との組み合わせの場合、“123” “789”のいずれかの連番で三色同順を狙うことになります。
一方で、タンヤオの場合は”234″ “345” “456” “567” “678”の全5パターンがあります。
三色同順とは複合できない役の例
混一色(ホンイツ)・清一色(チンイツ)
“一色”と”三色”で役の名称も矛盾している通りですが、混一色(ホンイツ)・清一色(チンイツ)と三色同順は複合できません。
対々和(トイトイ)・三暗刻(サンアンコー)
刻子をベースに役を作る対々和(トイトイ)・三暗刻(サンアンコー)は、順子を必要とする三色同順と複合することができません。
一気通貫(イッキツウカン)
三色同順と一気通貫を複合させようとすると、以下のような手牌になります。
“456”の三色同順と索子の一気通貫ですね。
ただし、こちらの手牌をよく見ると面子が5つありますので、「4面子1雀頭」では実現不可能ということになります。
その他の役一覧
その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。