麻雀の役として、三色同順の知名度は高いですが、三色同刻(さんしょくどうこう)はご存知でしょうか?
確率(出現率)が低いということもあり、あまり知られていないのが実態かと想像します。
こちらのページでは、三色同刻の条件や確率、コツに始まり、対々和(トイトイ)や三暗刻との複合についても徹底解説していきます。
三色同刻とはどのような役か?条件について解説
三色同刻(さんしょくどうこう)の役の条件は、同じ数字の刻子が三色(萬子・筒子・索子)存在することです。
以下の手牌をご覧ください。
こちらの手牌ですが、萬子・筒子・索子でそれぞれ”8″の刻子が存在しています。
- 萬子(マンズ):
- 筒子(ピンズ):
- 索子(ソーズ):
必要な条件を満たしてますので、三色同刻の役が成立します。
三色同刻は2飜役!鳴いても食い下がりは発生しない
三色同刻は2飜役ですが、ポイントは食い下がりが発生しないことです。
食い下がりとは、鳴きによって役の飜数が下がることで、たとえば三色同順は通常2飜役ですが、鳴いた場合は1飜役となります。
三色同刻では食い下がりが適用されませんので、ポン等で鳴いた場合でも2飜が継続されます。
三色同刻の確率は0.04%!
三色同刻の確率について、気になる方もいるのではないでしょうか?
比較的珍しい役である、という印象をお持ちの方も多いかと思います。
以下の統計データによれば、三色同順の確率は約0.04%です。
参考:雀魂牌譜屋
(2023年5月7日時点の雀魂 金の間の統計データ)
これは役満 四暗刻とほぼ同じ確率ですので、珍しい役と言えます。
ちなみに同じ”三色”である三色同順の確率は約3.1%です。
三色同順については、以下のページで解説しています。
➤ 【麻雀の役】三色同順とは?初心者おすすめの役を分かりやすく解説
対々和(トイトイ)や三暗刻との相性は?三色同刻との複合について
ここからは、三色同刻と他の役の複合について解説していきます。
特に刻子を軸とする役との相性が良く、対々和(トイトイ)や三暗刻との複合について見ていきましょう。
対々和(トイトイ)と三色同刻の複合
改めて、対々和(トイトイ)の条件を確認したいと思います。
全ての面子が刻子で構成されているとき、対々和(トイトイホー)という役がつきます。
三色同刻と組み合わせると、以下のような手牌が考えられます。
【対々和(トイトイ)と三色同刻の複合例】
[ポン]
手牌は全て刻子で構成されてますし、”2″の刻子が三色存在しています。
また、対々和(トイトイ)は三色同刻と同様に食い下がりが発生しないというのもポイントです。
この2つの役が複合できたとき、合計4飜すなわち満貫が約束されるアガリとなります。
三暗刻と三色同刻の複合
改めて、三暗刻の条件を確認したいと思います。
暗刻(アンコー、門前の刻子のこと)または暗槓(アンカン、門前の槓子のこと)が三つ存在するとき、三暗刻(サンアンコー)という役がつきます。
三色同刻と組み合わせると、以下のような手牌が考えられます。
【三暗刻と三色同刻の複合例】
“6”の暗刻が三色存在していますので、三暗刻と三色同刻の両方の役が成立します。
またこちらの複合についても、満貫以上が約束されたアガリとなります。
三色同刻のコツとは?鳴きを駆使して端の牌を狙うのが肝
前の章では、対々和(トイトイ)と三暗刻との複合について解説しましたが、後者の三暗刻との複合は偶然性が高く、難しいというのが正直なところです。
では、果たして三色同刻は使える役と言えるのでしょうか?
前提として、確率が低い役ですので使える場面は限られてますが、三色同刻を狙う際のポイントはあります。
ポイント①:鳴き(ポン)を駆使する
繰り返しになりますが、三色同刻は鳴いても食い下がりは発生せず、2飜が継続されますので、積極的にポンと鳴いていきましょう。
鳴きを前提にしている役と言っても過言ではありません。
たとえば、同じ数字の対子が三色揃っている(等)の状況では、積極的にポンと仕掛けていきたいところです。
※もちろん局面、点棒状況、手牌等にもよりますので、あくまで仕掛けるタイミングの目安としてご理解ください。
ポイント②:端に近い数牌(1・2・8・9)を狙う
三色同刻をより狙いやすいのは、端に近い数牌(1・2・8・9)で役の条件を満たせそうなケースです。
なぜなら、このような牌は他家から切られ、鳴ける可能性が高いためです。
とりわけ赤牌・赤ドラが採用されているルールでは、メンタンピンを見据えて手牌を内側に寄せていくのがセオリーですので、この傾向がより顕著になります。
※老頭牌(1・9の数牌)であれば、混老頭(ホンロートー)や役満 清老頭(チンロート)も狙えるかもしれません。
その他の役一覧
その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。