対々和(トイトイ)とは、麻雀の役の一種です。
役の条件がシンプルで、ポン!と鳴いて役を作ることもできるため、初心者おすすめの役とも言えます。
このページでは、対々和(トイトイ)の役の条件・確率に始まり、三暗刻・四暗刻との違いまで詳しく解説していきます。
対々和(トイトイホー)とはどのような役か?”トイトイ”と略される
トイトイと呼ばれることが多い対々和(トイトイホー)は、麻雀の役の一種です。
以下の図をご覧ください。
このように全ての面子が刻子(槓子でもOK)で構成されているとき、対々和(トイトイホー)という役がつきます。
刻子とは同じ牌の3枚セットのことです。( など)
先ほどの図では、やのような順子(連番の組合せ)は存在せず、4面子は全て刻子で構成されているため、トイトイの役が成立するということになります。
役の条件はシンプルですので、初心者におすすめの役と言えるでしょう。
トイトイはポン・カンと鳴くことができる2飜役
対々和(トイトイ)は鳴いても役が成立する点が魅力的です。
ポンやカンの鳴きアクションは問題ない一方で、チーは順子を作るための鳴きであるため、対々和(トイトイ)を狙うためには使えません。
また対々和(トイトイ)は2飜役ですが、鳴いても飜数は下がりません。
そのため、ポン・カンの鳴きを駆使して、役を狙うのが王道です。
補足:役の飜数が下がる”食い下がり”について
ちなみに、鳴きによって飜数が下がることを食い下がりといいます。
たとえば、三色同順や一気通貫は通常は2飜役ですが、鳴いた場合は1飜役となります。
トイトイの確率は約2.8%!
初心者でも狙いやすい対々和(トイトイ)ですが、その確率はどの程度でしょうか?
以下の統計データによれば、対々和(トイトイ)の確率は約2.84%です。
参考:雀魂牌譜屋
(2023年5月9日時点の雀魂 金の間の統計データ)
なお、同じような刻子を軸にした役である三暗刻の確率は約0.67%、四暗刻の確率は約0.04%となっており、対々和(トイトイ)はそこそこ確率の高い役のように思えます。
三暗刻・四暗刻とトイトイの違いを解説
以降は中級者以上の内容となります。
トイトイについて、三暗刻や四暗刻との違いを理解したいという方もいるのではないでしょうか?
改めて、それぞれの役の条件を見てみましょう。
【三暗刻の役の条件】
暗刻(アンコー、門前の刻子のこと)または暗槓(アンカン、門前の槓子のこと)が三つ存在するとき、三暗刻(サンアンコー)という役がつきます。
【四暗刻の役の条件】
暗刻(アンコー、門前の刻子のこと)または暗槓(アンカン、門前の槓子のこと)が四つ存在するとき、四暗刻(スーアンコー)という役がつきます。
刻子(あるいは槓子)が必要という点ではトイトイと似ていますが、ポイントは暗刻かどうか?つまり門前(鳴かない)で作った刻子かどうか?という点です。
三暗刻や四暗刻は役の名前にもある通り、暗刻(鳴かないで作る刻子)である必要がありますが、トイトイの場合は明刻(鳴いて作る刻子)を使っても問題ないのです。
この役の条件の違いが、前述の確率の違いにも影響していると思われます。
四暗刻テンパイ!ロンだとトイトイ・三暗刻になるケースも?
早速ですが、以下の手牌をご覧ください。門前の状態です。
(のシャンポン待ち)
こちら「ツモリ四暗刻(ツモスー)のテンパイ」とも呼ばれる手牌になります。
既に3つの暗刻が完成しており、かのツモアガリによって4つ目の暗刻が完成するので、見事に役満 四暗刻が成就します。
※四暗刻は役満でありアガリ点数に影響がないため、トイトイの役はつきません。
では、ロンアガリの場合はどうなりますでしょうか?四暗刻のアガリになりますか?
答えは、「四暗刻は成立せず、役はトイトイ・三暗刻」になります。
シャンポン待ちのロンアガリにおいては、アガリ牌で完成された刻子は暗刻ではなく明刻扱いとなるためです。
たとえば、先ほどの手牌でのロンアガリとなった場合、以下の面子構成となります。
暗刻:
明刻:
雀頭:
この面子構成では四暗刻は成立しませんが、三暗刻と対々和(トイトイ)は成立します。
「シャンポン待ちの四暗刻テンパイにおいて、ロンアガリはトイトイ・三暗刻になる」と覚えておきましょう。
補足:単騎待ちならロンアガリでも四暗刻が成立
ちなみに、四暗刻にはシャンポン待ち以外にも単騎待ちがあります。
以下の手牌をご覧ください。
(の単騎待ち)
このような手牌においては、4つの暗刻が確定しているため、ロンアガリでもトイトイ・三暗刻とはならず、四暗刻が成立します。
その他の役一覧
その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。