槍槓(チャンカン)は麻雀の役の一つですが、出現頻度の低い役なので
「アンカンの場合はあがれるのか?」
「チャンカンのあがりを見逃すと、フリテンになるのか?」
「チャンカンであがると、カンドラ/新ドラはめくるのか?」
といった疑問を持たれている方も多いかと思います。
このページでは、槍槓(チャンカン)の条件や点数、様々な疑問について解説していきます!
槍槓(チャンカン)はどのような役か?
チャンカンの定義・条件は、次のようになります。
他家が加槓(カカン)した牌が自身のアガり牌のとき、槍槓(チャンカン)という役がつきます。上図はのケースです。
既にポンしている牌と同じ牌(4枚目)が手牌にあるとき、「カン!」と宣言し槓子を作ることができます。これを加槓(カカン)といいます。
上図では、待ちでテンパイしているところに相手が4枚目のを加槓したので、槍槓(チャンカン)でロンアガリすることができるのです。
※カンに関する詳しい解説は以下のページをご覧ください。
チャンカンの確率について
チャンカンをあがったことがない方も、多いのではないでしょうか?
統計データによれば、チャンカン(槍槓)の確率は約0.06%です。(なお、王座の間では0.02%です)
狙うことが難しい偶然役であるチャンカンは、1飜役の中では非常に低い確率といえます。
参考:雀魂牌譜屋
(2023年4月30日時点の雀魂 金の間の統計データ)
暗カン(アンカン)の場合は成立しない
チャンカンの条件は「加槓(カカン)」になりますので、暗カン(アンカン)の場合は成立しません。
そのため、自分の待ち牌を暗カンされたということは、突然アガリ牌が4枚消えたことを意味します。。。
国士無双の場合は暗カン(アンカン)でもロンアガリできる?
ただし一部のルールでは、国士無双の場合は暗カンでもロンアガリを認めることがあります。
たとえば、という手牌で国士無双をテンパイしている場合、相手のの暗カンに対してロンアガリを宣言することができます。
(の加槓に対しても、ロンアガリが可能です。)
槍槓(チャンカン)では新ドラ/カンドラはめくられない
チャンカンが発生した場合、加槓(カカン)は無効となり、あがりが優先されます。
そのため、カンによる新ドラは追加されません。
リーチ時の槍槓(チャンカン)で一発はつく
リーチの1巡目で加槓(カカン)が発生した場合、チャンカンに加えて一発の役もつきます。
この時点で、最低でもリーチ・一発・チャンカンの3飜が確定します。
相手の打点を下げる戦術である「一発消し」にはなりませんのでご注意ください。
見逃した場合はフリテン扱いになるので要注意
槍槓(チャンカン)を見逃すとフリテンになるので注意が必要です。
フリテンですので、ロンアガリができなくなってしまいます。(ツモアガリは可能です。)
具体的なシチュエーションで見ていきましょう。
リーチ中のフリテン
Aさんがという手牌で待ちのリーチをかけています。
そこで、下家のBさんがを加槓しました。槍槓(チャンカン)が成立するので、Aさんはロンアガリをできますが、高めのを狙おうと見逃しをしました。
(であがると、「平和+ジュンチャンタ+三色同順」の跳満以上のあがりとなります)
その後、上家のDさんがを切りましたが、既にAさんはフリテンとなっているので、ロンアガリをすることができません。
これがリーチ中のフリテンです。
同巡フリテン
今度は同じ手牌ですが、Aさんはリーチをかけていない状況です。
8巡目にBさんがを加槓したので、Aさんは槍槓(チャンカン)でロンアガリをできますが見逃しました。
その同じ巡目に、Dさんが高めのを切りましたが、同順フリテンのためあがることができません。
※9巡目以降はでもロンアガリが可能となります。
なお、フリテンに関する解説は以下のページが参考になります。
その他の役一覧
その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。