前回のパートで牌の組み合わせの種類ということで、面子(メンツ)や雀頭(ジャントウ)について解説しました。
このページでは、その面子や雀頭をどのように組み立てていくか?パズルを進行させるのか?について理解をしていきましょう。
ツモ、鳴き(ポン・チー)という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
配牌(はいぱい):ゲーム開始時に各プレイヤーに13牌が配られる
ツモや鳴きの説明の前に、配牌(はいぱい)について少し触れたいと思います。
ゲーム開始時に各プレイヤーには13の麻雀牌がランダムに配られます。これを配牌(はいぱい)と言います。
ランダムに配られるため、牌の構成はバラバラであることがほとんどです。
そのバラバラの状態から4面子1雀頭という完成形を目指すために、「ツモ」と「鳴き(ポン・チー)」の2種類の方法を使ってパズルを進行していきます。
前者の「ツモ」が基本的な進行方法となりますので、後者の「鳴き」については麻雀にある程度慣れてきてからチャレンジするのが良いかもしれません。
ツモの意味・やり方を簡単に解説
ツモとは、新しい1牌を引く(自分の手に加える)ことを意味します。
牌山(はいやま)と呼ばれる裏返しの牌が積みあがっている部分から牌を引くため、何の牌が来るかは分かりません。
牌を引いた後は自分の手牌が1牌増えている状態になるため、引いてきた代わりに何か1牌を捨てる(切る)必要があります。
なお、引いた牌をそのまま捨てることも可能で、これをツモ切りといいます。
ツモ、切る/捨てるのイメージ
結果的に新しく牌を引き、何かの牌を捨てるという牌の交換を行っていることになります。
完成形に必要な牌を集め、不要な牌を捨てるという交換作業を繰り返し、面子(メンツ)や雀頭(ジャントウ)を作っていくことで、徐々に完成形に近づけるイメージですね。
そして、この牌をツモる・捨てるという行為は、各プレイヤー反時計回りで順番に行われます。
以上がツモの説明です。
ツモが基本的な動作になるため、このツモさえ理解しておけば、ひとまず問題ありません。
では、もう一つの組み合わせを作る方法の鳴き(ポン・チー)について見ていきましょう。
鳴き(ポン・チー)の意味・やり方を簡単に解説
鳴きとは、他のプレイヤーが捨てた牌を利用して面子を作ることをいいます。
そんなことできるの?と思われるかもしれませんが、できてしまうのです。
具体的な鳴きのやり方は、面子の作り方によって「チー」「ポン」「カン」の3種類があります。
鳴き「チー!」で順子(シュンツ)を作る
上家(カミチャ、自分から見て左側の人)が捨てた牌を使って順子(シュンツ)を作ることをチーといいます。
順子(シュンツ)とは、123のような3連番のセットのことでした。
以下の図で詳しいやり方・手順を説明していきます。
Aさんはとを持っていて、があればで1面子完成させることができます。
その時、上家(自分から見て左側の人)のBさんからが切られました。
以下の手順でチーすることにより、Bさんのを使って1面子を作ることができます。
チーの手順①:チー!と発声する
牌が捨てられた後に「チー」と発声し、自分が鳴いたことを他のプレイヤーに知らせます。
チーの手順②:鳴いた面子を他のプレイヤーに見せる
チーでどの面子を作ったのかを他のプレイヤーに見せます。
この場合は、が該当します。
チーの手順③:自分の手牌から1牌捨てる
上家の牌を1つ利用したので、代わりに自分の手牌から1牌捨てます。
このような方法でチーを行い、上家の牌を自分の手牌(てはい、手持ちの牌のこと)に組み込むことができます。
鳴き「ポン!」で刻子(コーツ)を作る
他のプレイヤーが捨てた牌を使って刻子(コーツ)を作ることをポンといいます。
以下の図で詳しいやり方・手順を説明していきます。
Aさんはを対子(トイツ、2牌のペア)で持っていて、あとが1牌あればで1面子完成させることができます。その時、Bさんからが切られました。
以下の手順でポンすることにより、Bさんのを使って1面子を作ることができます。
ポンの手順①:ポンと発声する
牌が捨てられた後に「ポン」と発声し、自分が鳴いたことを他のプレイヤーに知らせます。
ポンの手順②:鳴いた面子を他のプレイヤーに見せる
ポンでどの面子を作ったのかを他のプレイヤーに見せます。
この場合は、が該当します。
ポンの手順③:自分の手牌から1牌捨てる
他のプレイヤーの牌を1牌利用したので、代わりに自分の手牌(てはい、手持ちの牌のこと)から1牌捨てます。
このような方法でポンを行い、他のプレイヤーの牌を自分の面子に組み込むことができます。
チーは上家(自分から見て左側の人)からのみ鳴ける一方で、ポンは誰からでも鳴くことができます。
【参考】鳴き「カン!」で槓子(カンツ)を作る
カンと呼ばれる鳴きがありますが、チー・ポンと比べて複雑で、かつ珍しいパターンになります。
中級者向けのルールで説明していますので、初心者の方はスキップしましょう。気になる方は、下記のページをご覧ください。
鳴いた牌をどうやって見せるのか?晒し方について
鳴いて作った面子(鳴き面子)は相手に見せなければなりませんが、見せ方にもルールがあります。
鳴いた牌を横にして、誰の牌を使ったのかを表します。以下の図をご覧ください。
- 上家(カミチャ、自分から見て左側の人)から鳴いた場合、3牌の左の牌を横にします。
- 対面(トイメン自分から見て正面の人)から鳴いた場合、3牌の真ん中の牌を横にします。
- 下家(シモチャ、自分から見て右側の人)から鳴いた場合、3牌の右の牌を横にします。
このように鳴きで作った面子は、他のプレイヤーに見えるように自分の手牌の右側で表側にします。
そしてそれ以降、その面子の牌を捨てることはできなくなります。これは鳴きのデメリットと言えます。
ちなみにこの鳴きのことを副露(フーロ)ともいいます。
「ツモ」と「鳴き(ポン・チー)」の解説まとめ
ここまで牌の組み合わせの作り方として、ツモと鳴きを説明してきましたが、いかがでしょうか?
この辺りから、麻雀のルールを複雑に感じる方も多いかもしれません。
麻雀はツモが基本ですので、新しく牌を引き、何かの牌を捨てるという具合に牌を交換していくことでアガリを目指すということだけは押さえておきましょう!
鳴きについても以下にまとめておきます。
続いては、牌の組み合わせのゴールすなわちパズルの完成を意味するアガリについて説明します。
また麻雀Stationでは、初心者を念頭に麻雀ルールをわかりやすく体系的にまとめています。
以下のページに沿って理解していけば、基本的なプレイができるようになるでしょう。