麻雀のフリテンとはロンアガリできない状態のことで、フリテン時にロンアガリしてしまうとチョンボが適用されます。
「フリテンって何だか難しそうで怖い・・・」
「どういう場合にフリテンになるのかよく分からない」
という方も多いかと思います。
このページでは何をしたらフリテンになるのか…というフリテンの条件について、具体例と一緒に分かりやすく解説しています。
フリテンの解消方法について確認したい方は以下のページをご確認ください。
そもそもフリテンとは何か?なぜ発生する?
冒頭でも簡単に説明しましたが、フリテンとはテンパイしているがロンアガリできない状態のことを指します。
ただし、フリテンの状態でもツモアガリは可能です。
フリテン時にロンアガリしてしまうとチョンボが適用されますので、他のプレイヤーに点棒を支払うなどのペナリティが課せられます。
チョンボについては以下のページをご覧ください。
フリテン対象となる3つの条件
ではどのような場合にフリテンになってしまうのでしょうか?
大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
- 捨て牌によるフリテン:自分の捨て牌の中に待ち牌がある場合
- リーチ中のフリテン:リーチ中にアガリ牌が出たがロンアガリしなかった場合
- 同巡フリテン:同じ巡目で待ち牌が既に出ている場合
それぞれ詳しく解説していきます。
条件①:捨て牌によるフリテン
自分の捨て牌の中に待ち牌がある場合はフリテンとなります。
具体例で見ていきましょう。
こちらの手牌は待ちとなっています。
ここで捨て牌をご覧ください。4巡目にを切ってしまっていることが確認できます。
「自分の捨て牌の中に待ち牌()がある」状態ですので、この場合はフリテンとなります。
注意が必要なのは、捨て牌には存在しないについてもロンアガリができないということです。
テンパイした時に、待ち牌が自分の捨て牌にないかをよく確認しましょう。
条件②:リーチ中のフリテン
リーチ中に他のプレイヤーからアガリ牌が捨てられたのにロンアガリをしなかった場合、フリテンとなります。
こういったアガリ牌のロンアガリをしない行為を見逃しといいます。
具体例で見ていきましょう。
という手牌でリーチをかけ、他のプレイヤーBさんアガリ牌のが捨てられましたが、Aさんはロンアガリをせず見逃しました。
このような場合、Aさんはリーチの間はずっとフリテンとなり、ロンアガリができなくなります。
例えば、を見逃した後にDさんからが捨てられたとしてもロン!と宣言することはできません。
これがリーチ中のフリテンです。
そもそもアガリ牌が出たのにロンアガリをしないことなんてあるの?と思われる方も多いでしょう。
アガリ牌が出ていたことに気づかなかった!というケースはもちろん否定できませんが…
実は、見逃しは戦術として使われるケースがあります。
例えば以下のようなケースです。
- アガリ牌によって点数が大幅に違う場合
- ロンアガリでは順位変動はないが、ツモアガリで順位変動が見込める場合(特にオーラス)
ここでは1点目について掘り下げて説明します。
先ほどのという手牌を思い出してください。
待ちはですが、アガリ牌によって点数は大幅に違います。
のロンアガリの場合(子、ドラなし)
リーチ / 平和 → 2飜 2,000点
のツモアガリの場合(子、ドラなし)
リーチ / 平和 / ツモ / 純全帯么 / 三色同順 → 8飜 16,000点(4,000-8,000)
なんと点数は8倍違うのです!
これは極端な例ですが、点数が大幅に違うときに安目のアガリ牌を見逃すことはあります。
見逃しの詳細については以下のページをご覧ください。
※準備中 ➤ 戦術的なアガリ牌の見逃しとは?
条件③:同巡フリテン
自分の手牌の待ち牌が出てロンアガリをしなかった(できなかった)場合、次の自身のツモ番が来るまでフリテンとなります。
これを同巡フリテンといいます。
具体例で見ていきましょう。
Aさんの手牌はで待ちのテンパイです。
8巡目にBさんからが切られましたが、では点数が安いため見逃しました。次のCさんはを切り、その次のDさんがを切りました。
だと点数が高いためロン!と宣言したいところですが、同巡のBさんの見逃しにより同巡フリテンとなっているため、ロンアガリはできません。
リーチ中のフリテンの場合は一度見逃すとその後はずっとフリテンとなりますが、同巡フリテンの場合は自分の次のツモ番が来ればフリテンは解消されます。
この同巡フリテンにおいて特に注意が必要なのは、以下のように役がなくてあがれない牌が出た場合です。
この手牌は待ちですが、リーチしていない場合はのみロンアガリ時に役がつきます。
8巡目にBさんからが切られましたが、残念ながら役がないためロンアガリできません。
その直後にCさんからが切られました。
今度は役があるぞ!ということでロンと宣言したくなりますが、この場合は同巡に待ち牌のが切られており同巡フリテンとなっているのでロンアガリはできません。
このように役がなくてロンアガリできなかった場合でも、待ち牌が同じ巡目に既に切られていたら同巡フリテンとなってしまいます。
では鳴きが入って自分のツモ番が飛ばされた場合はどうなるのでしょうか?
以下の例で説明していきます。
Aさんは待ちでテンパイしていますがCさんが切ったを見逃しました。
ここでAさんは自身の次のツモ番が来るまでフリテンとなります。
その直後、上家のDさんはを切りました。
そのに対して下家のBさんがポン!と鳴きました。
Aさんのツモ番は飛ばされ、次はBさんの切り番となります。
Bさんがポンの後に切った牌はでした。
ロン!と宣言したいところですが、このに対してAさんはロンアガリできません。
なぜなら同巡フリテンは次の自身のツモ番が来るまでであり、Aさんのフリテンは継続しているからです。
鳴きでツモ番が飛ばされるとフリテンは解消されると誤って覚えている方も多いので、この点は注意しましょう。
フリテンの解説まとめ
このページではフリテンについて解説しました。最後にまとめておきます。
フリテンとは…テンパイしているがロンアガリできない状態のことを指します。
ただし、フリテンの状態でもツモアガリは可能です。
そしてフリテンになる条件は以下の3パターンがあります。
- 捨て牌によるフリテン:自分の捨て牌の中に待ち牌がある場合
- リーチ中のフリテン:リーチ中にアガリ牌が出たがロンアガリしなかった場合
- 同巡フリテン:同じ巡目で待ち牌が既に出ている場合
特に「1. 捨て牌によるフリテン」はよく起こるフリテンですので注意しましょう。
フリテンの解消方法について確認したい方は以下のページをご確認ください。