麻雀において平和(ピンフ)は基本的な役ですが、初心者が条件を覚えるのに苦労する役としても有名です。
「リーチやタンヤオは分かるけど、平和(ピンフ)はいまいちピンと来ない」
「雀頭が字牌の場合だと自信がない…」
という方も多いのではないでしょうか?
そのような平和(ピンフ)の役ですが、4つの条件を覚えれば誰でも使いこなせるようになります!(一つ一つはとても簡単です!)
このページでは平和(ピンフ)について、初心者にもわかりやすく解説しています。
平和(ピンフ)とは? 役の条件を4つ覚える
まずは、平和(ピンフ)とはどのような役なのかを見ていきましょう。以下の画像が平和の例になります。
※1飜役という記載がありますが、点数に関連する用語です。気になる方は飜数の説明をご覧ください。
一見すると、目立った特徴のない普通の形ですが…
この平和が成立するためには、以下の4つの条件を満たす必要があるのです。
- 鳴いていないこと
- 4面子がすべて順子(123などの連番の組合せ)で構成されていること
- リャンメン待ち(78など)であること
- 雀頭が役牌(三元牌/場風牌/自風牌)ではないこと
これだけの条件があると複雑で難しいように感じられますが、一つずつ押さえていけば初心者でも十分に理解できます!
それぞれの条件について、順番に解説していきます。
平和(ピンフ)の条件①:鳴かないこと
最初の条件は非常にシンプルで鳴かないことです。
ポン、チー、カンをした場合は、他の条件が満たされていても平和は成立しません。
ちなみに、この鳴いていない状態のことを門前(メンゼン)ともいいます。
鳴きについては、以下のページをご覧ください。
平和(ピンフ)の条件②:順子(連番の組み合わせ)で構成されていること
順子(シュンツ)とは、同種類(同じ色)の数牌で、連続した3牌の組み合わせのことです。
たとえば、、、といった連番で構成される組み合わせは全て順子となります。
平和では、4面子すべてが順子で構成される必要があります。
平和(ピンフ)の条件③:リャンメン待ちであること
麻雀の待ちとは、アガリとなる牌のことを表します。
そしてリャンメン待ちとは、順子が完成するのに必要な待ちが2種類ある状態のことでした。
たとえば、はリャンメン待ちの一つです。との2種類が待ちとなり、いずれの場合も順子が完成します。
このリャンメン待ちも、平和が成立するための条件です。
平和(ピンフ)の条件④:雀頭が役牌(役がつく字牌)ではないこと
最後になりましたが、この条件が初心者の平和に対する苦手意識を生んでいるのでしょう。
雀頭(2枚のペア)が役牌でなければOKという条件ですが、そもそもの役牌の定義から確認しましょう。
役牌とは、3枚以上持っていると役が成立する字牌のことで、具体的には三元牌、自風牌、場風牌の3種類があります。
三元牌:
自風牌:自分の風牌のこと。例えば、親のときの、西家のときのなど
場風牌:東場の場合は、南場の場合は
雀頭がこの3種類のどれにも該当しないことが、平和の条件の一つです。
ちなみに役牌ではない字牌はオタ風・客風牌とも呼ばれます。
最後の雀頭の条件については、ある程度の慣れが必要であることは否めません。
そのため、まだ判断が難しいという方は「雀頭が数牌であれば問題ない」と理解しておくことをオススメします。
平和(ピンフ)の条件を覚えるための練習問題
ここまで平和(ピンフ)の条件を説明してきましたが、より実践的に理解していただくために練習問題を用意しました。
練習問題
東1局 南家の状況において、次の4つの中で平和が成立するのはどれでしょうか?
いずれも鳴いていないものとします。
答え
それでは答えを見ていきましょう。
[1の場合]の刻子がありますので、平和の4面子すべてが順子という条件を満たしていません。
[2の場合]カンチャン待ち()になっているので、リャンメン待ちという条件を満たしません。
[3の場合]ここで注目するのは雀頭()です。この問題は南家の状況ですのでは役牌になります。雀頭が役牌ではないという条件を満たしません。
[4の場合]4面子すべてが順子、のリャンメン待ち、雀頭のは役牌ではないので平和に必要なすべての条件を満たします。
したがって答えは4となります。
平和の点数について
これまで役の条件を中心に解説してきましたが、ここから点数についても触れていきたいと思います。
平和の点数ですが、ロンアガリとツモアガリでそれぞれ下記のようになります。
ロンアガリの点数
ロンアガリの場合、以下の点数となります。
平和(ピンフ)の点数一覧 | 子の場合 | 親の場合 |
1飜 | 1,000 | 1,500 |
2飜 | 2,000 | 2,900 |
3飜 | 3,900 | 5,800 |
4~5飜(満貫・マンガン) | 8,000 | 12,000 |
6~7飜(跳満・ハネマン) | 12,000 | 18,000 |
8~10飜(倍満・バイマン) | 16,000 | 24,000 |
11飜~(三倍満) | 24,000 | 36,000 |
※ちなみに、親の点数は子の約1.5倍となっています。
ツモアガリの点数
ツモアガリの場合、以下の点数となります。
平和の1飜に関しては、ツモという役が必ずつくため、存在しません。
平和(ピンフ)の点数一覧 | 子の場合 | 親の場合 |
1飜 | なし | なし |
2飜 | 400 / 700 | 700オール |
3飜 | 700 / 1,300 | 1,300オール |
4飜 | 1,300 / 2,600 | 2,600オール |
5飜(満貫・マンガン) | 2,000 / 4,000 | 4,000オール |
6~7飜(跳満・ハネマン) | 3,000 / 6,000 | 6,000オール |
8~10飜(倍満・バイマン) | 4,000 / 8,000 | 8,000オール |
11飜~(三倍満) | 6,000 / 12,000 | 12,000オール |
※補足1. 子について、「子からもらう点数/親からもらう点数」という表記になります。
※補足2. 親は子全員からもらう点数になります。これをオールともいいます。
麻雀Stationでは、初心者の方向けのわかりやすい点数計算方法をまとめています。
平和(ピンフ)以外のケースも解説してますので、気になる方は以下のページをご覧ください。
平和(ピンフ)の初心者向け解説まとめ
このページでは、初心者が難しいと感じる平和(ピンフ)について解説しましたがいかがでしたか?
最後に、平和の条件を確認しましょう。
- 鳴いていないこと
- 4面子がすべて順子(123などの連番の組合せ)で構成されていること
- リャンメン待ち(78など)であること
- 雀頭が役牌(三元牌/場風牌/自風牌)ではないこと
また、平和以外も含めて初心者向けの役は以下のページでまとめています。
ピンフは、両面待ちとなっていますが、例えば、4ピン、7ピンの両面待ちで、ピンフができていたが、7ピンが既に4枚切られていました。
この場合、ピンフは成立するのでしょうか
はい、成立します。
あがりの残り枚数と関係なく、ピンフの条件が成立していれば役は確定します。
ピンフロンの点数表で親の跳満の点数違っていないですか?
16,000→18,000が正しいのでは?
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。