麻雀には完全イーシャンテンという言葉がありますが、ご存知でしょうか?
簡単に言うと、テンパイになるための牌種・牌数が豊富なイーシャンテンのことです。
例えば、このような形のイーシャンテンです。
「孤立牌から切る」、「リャンメンは手牌に残す」など牌効率の基礎を覚えた方、こちらのページで牌効率の実戦的な理解を深めましょう!
完全イーシャンテンは6種20牌の受け入れ
完全イーシャンテンの定義
完全イーシャンテンを正しく説明すると、以下の二つの条件を満たしたイーシャンテンのことを指します。
- 2種類のリャンメンの受け入れがある
- シャンポンの受け入れがある
具体例を見ていきましょう。
こちらのイーシャンテンの手牌、面子が完成していない部分に注目してみると…
との2種類のリャンメン、のシャンポンの受け入れがあります。
これが完全イーシャンテンと呼ばれる形です。
仮に、のリャンメンがのカンチャンになっていたり、が重なっていない(=シャンポン受けがない)と、完全イーシャンテンとは呼びません。
完全イーシャンテンの受け入れ枚数
では、完全イーシャンテンはテンパイになるための牌種・牌数が豊富と言えるのでしょうか?簡単に検証してみたいと思います。
こちらの通り、完全イーシャンテンは6種20牌の受け入れです。
※参考までに、麻雀牌と点棒のページでも説明してますが、麻雀牌は全部で136牌(34種×4牌)です。
では他のイーシャンテンの例と比べてみましょう。
①
→2種8牌()
②
→3種9牌()
③
→5種19牌()
どのテンパイも対局中によく見かける形ではないでしょうか?
完全イーシャンテンの6種20牌という受け入れは多いことが分かります。
牌効率の基礎 リャンメン残しが鉄則でも説明していますが、リャンメンは牌効率の良いターツなので、①や②をなどのリャンメンのないイーシャンテンはテンパイ効率が悪くなってしまいます。
また、③の「サンメンチャン」+「リャンメン」というイーシャンテンと比較しても、微差ながら完全イーシャンテンの方が受け入れ枚数が多いのです。
補足
ただし、③の手牌でサンメンチャンやリャンメンに対子ができると、受け入れ枚数はさらに増えます。
③’
→7種23牌()
このように手牌の形が良くなり、シャンテン数が変わらずとも受け入れ枚数が増えたり、あるいはテンパイ時の待ち枚数が増えたりすることがあります。
手牌の良い形のことを好形(こうけい)、好形に変わることを好形変化(こうけいへんか)と言います。