麻雀用語の「喰いタン」という言葉は聞いたことがありますか?

役や鳴きに関する用語ですが、このページでは喰いタンについて、初心者にも分かりやすく解説します。

喰いタンとは?

麻雀用語の「喰いタン」とは、鳴き(ポン・チー)を活用してタンヤオという役を成立させることです。

 喰い:鳴くこと

 タン:タンヤオという役

と理解すればOKです。実際、タンヤオという役は鳴いて作られることが多く、このような略称が存在します。

ここから、「タンヤオとはどういう役か?」「鳴きとは何か?」について、掘り下げていきます。

麻雀の役のタンヤオとは?どのような条件か?

タンヤオの意味・条件について解説します。以下がタンヤオの例になります。

タンヤオ

こちらの手牌、よく見ると数牌だけで構成されていますね。さらに、その中でも2~8の数牌のみが使われています。

このように手牌が数牌の「2~8」で構成されているとき、タンヤオという役がつきます。

タンヤオは鳴いて(ポン・チー・カン)も役が成立するのばポイント

タンヤオの大きな特徴として、ポン・チー・カンと鳴いても役が成立する点があります。

鳴いてしまうと役が成立しなくなるケースは多く、たとえば鳴いているとリーチをかけることはできませんし、平和(ピンフ)は鳴いてしまうと役がつきません。

この鳴けるという点がタンヤオの大きな魅力であり、プロ・上級者でもスピードを重視する局面では、このタンヤオを狙うのが王道です。

鳴きについては、以下のページが参考になります。

ツモや鳴き(ポン・チー)について解説

【中級者向け】喰いタンのメリット・デメリットを解説

ここからは中級者向けの解説になりますが、喰いタンのメリット・デメリットを考察していきたいと思います。

メリット・アガリまでのスピードが飛躍的に上がる ★重要
デメリット

・点数を高くするのが困難

・守備力が下がる

メリット:アガリまでのスピードが飛躍的に上がる

喰いタンの最大の特徴にしてメリットです。

他家の牌も使えることから、アガリまでのスピードが飛躍的に上がります

そのため、オーラスでのアガリトップの状況や親を流したい状況、供託を取りたい状況では、喰いタンは非常に重宝します。

一見、デメリットがたくさんあるように思えますが、スピードアップのメリットはとても大きく、喰いタンが有効的な場面は多々あります。

デメリット①:点数を高くするのが困難

喰いタンでは鳴きを活用するため、リーチによる点数アップができなくなります。

加えて、点数を高くするためにはドラを使ったり、トイトイ(対々和)の役をつけたりと手段が限定的です。

喰いタンは、スピードを上げる代わりに点数は下がりやすいので、高打点が必要な場面では適していません。

デメリット②:守備力が下がる

基本的に麻雀では、鳴くと守備力が下がります。

オリに回った際に、安全牌が足りなくなる可能性が高まるからです。

特に喰いタン仕掛けの手牌では、危険になりがちな中張牌(2-8の数牌)で構成されやすいので、より守備力が下がるといえます。

ちなみにですが、麻雀ルールのありありは、喰いタンあり、後付けありのことを意味します。

気になる方は以下のページをご覧ください。

麻雀ルールのありありの意味は?なしなしとの違いも解説