麻雀には多くの役がありますが、「海底摸月(ハイテイモーユエ)」と「河底撈魚(ホーテイラオユイ)」は比較的珍しい役です。
このページでは、2つの役の定義や確率に触れ、それぞれツモ/ロンのどちらに対応するかを整理し、最後に鳴けるのか?等についても解説します。
「海底摸月(ハイテイモーユエ)」とはどのような役か?
海底(ハイテイ)とも呼ばれる、海底摸月(ハイテイモーユエ)の役の条件について説明します。
以下の画像をご覧ください。
海底牌(ハイテイハイ、牌山の最後の牌のこと)がアガリ牌のとき、海底(ハイテイ)という役がつきます。
河底撈魚(ホーテイラオユイ)とはどのような役か?
一方で、似た役の名称として「河底(ホーテイ)」があります。
以下の画像をご覧ください。
河底牌(ホーテイハイ、局の最後の牌のこと)がアガリ牌のとき、河底(ホーテイ)という役がつきます。
海底・河底の言葉の定義に関する補足
河底という表現に馴染みのない方もいるかもしれません。
これは河底の意味も含めて、広義に「海底(ハイテイ)」という言葉が使われているためです。
一重に、海底と呼んでも問題ないかと考えます。
海底(ハイテイ)はツモアガリ、河底(ホーテイ)はロンアガリ
それぞれの役の定義からお気づきの方もいるかもしれませんが、必ず海底(ハイテイ)はツモアガリ、河底(ホーテイ)はロンアガリとなります。
- 海底牌⇒牌山の最後の牌⇒ツモ以外ない
- 河底牌⇒河に捨てられる局の最後の牌⇒ロン以外ない
また両方の役に共通して言えるのが、形式テンパイ狙いでも、最後にアガリのチャンスが訪れるということです。
ただし、河底(ホーテイ)の場合はフリテンには十分注意してください。
海底・河底の確率について
海底・河底は比較的珍しい役という印象をお持ちの方も多いかと思います。
以下の統計データによれば、海底(ハイテイ)の確率は約0.35%、河底の確率は約0.51%となっています。
一発やチャンカン、嶺上開花と同様に、実質的に狙うことができない偶然役であるため、確率は低めとなっています。
参考:雀魂牌譜屋
(2023年4月30日時点の雀魂 金の間の統計データ)
海底・河底と鳴きの関係について解説
海底・河底に関しては、鳴きとの関係性で質問が出ることがありますので、ここから解説していきます。
海底牌を引いた後、カンはできるのか?
海底牌を引いた後は、いかなるカンもできません。
これは王牌は14枚残さないといけないというルールがあり、海底牌を引いた後のカンで嶺上牌を取ると王牌が13枚になってしまい、ルールに反するためです。
※余談になりますが、通常のカンでは王牌を14枚残すルールに基づいて、海底牌が一つ前の牌に繰り上がるのです。
河底牌に対しては鳴けるのか?
こちらの方が直感的に分かりやすいかと思いますが、河底牌に対してはポン・チー・カンといった鳴きはできません。
河底牌には、ロンのみアクションができるということになります。
その他の役一覧
その他の役の説明については、以下のページをご覧ください。