麻雀での110符1飜、110符2飜のあがりは非常に珍しいもので、符計算に慣れていてもパッと点数が出てこない方もいるでしょう。
このページでは110符の点数や牌姿について、具体例と一緒にわかりやすく解説したいと思います。
110符1飜/2飜の点数について
まず、110符の点数を確認してみましょう。下記の点数表の右端になります。
子の場合の点数
【110符1飜】
ロンアガリ:3,600点、ツモアガリ:900/1,800点
【110符2飜】
ロンアガリ:7,100点、ツモアガリ:1,800/3,600点
親の場合の点数
【110符1飜】
ロンアガリ:5,300点、ツモアガリ:1,800点オール
【110符2飜】
ロンアガリ:10,600点、ツモアガリ:3,600点オール
どのあがりも聞き慣れない点数かと思いますが、それだけ110符は珍しいということです。
なお110符2飜はほぼ満貫の点数と等しく、110符3飜以降は満貫扱いとなります。
※実は110符1飜のツモアガリとなる形は存在しませんが、詳細は後ほど説明します。
110符のあがり形・符計算方法を解説
さて、続いて気になるのは「110符の手牌はどういう形をしているか?」ということでしょう。
符計算結果の具体例と一緒に紹介します。
110符1飜の手牌の例
以下の手牌をご覧ください。ドラは存在しないものとし、役牌のみの1飜の手牌です。
符計算結果は次のようになります。
110符1飜の5,300点のあがりということになりますが、疑問を覚える方もいらっしゃるでしょう。
違和感があるのは、③雀頭の種類を4点としている点ですね。
実は、役牌の雀頭は2点とするルールがある一方で、連風牌(ダブ東、ダブ南)を4点とするルールも存在します。
たとえば、日本プロ麻雀連盟の公式ルール(2020年10月時点)は、連風牌を4点と規定しています。
補足
ちなみに110符1飜については、連風牌を2点とするルールでは存在しません。
また連風牌を4点とする場合でも、110符1飜のツモアガリは存在しません。たとえば、先ほどの手牌をツモアガリだと仮定すると、三暗刻の役がついてしまいます。
110符2飜の手牌の例
以下の手牌をご覧ください。ドラは存在しないものとし、三槓子のみの2飜の手牌です。
符計算結果は次のようになります。
110符2飜の1,800/3,600点のあがりということになります。満貫級の点数です。
110符に関するまとめ
このページでは110符の形や符計算の例を紹介しましたが、110符は非常に珍しく限定的な形であることを理解いただけたかと思います。
ここでは符計算ができることを前提に解説しましたが、そもそもの符計算方法を学びたい方は以下のページをご覧ください。
また符計算をはじめとする点数計算の練習問題も展開しています。
余談になりますが、麻雀では1,000点が最低点数である理由について、以下のページで解説しています。興味のある方は是非ご覧ください。