麻雀では、局の進行中でもある条件が満たされれば流局となる場合があり、これを途中流局といいます。

九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)が代表例で、「第一ツモ直後の手牌で一九字牌が9種類以上ある」と流局を選択できますが、国士無双を狙うか迷う方も多いことでしょう。

九種九牌

他にも、四風連打(スーフーレンダ)、四人リーチ/四軒リーチ、三家和(サンチャホー、トリロンともいいます)、四開槓(スーカイカン)があり、このページでは途中流局の全5パターンを説明します。

ただし、途中流局が採用されていないルールもありますので、対局前には途中流局の扱いを確認するようにしましょう。

目次
  1. 途中流局とは?定義や条件について
    • 九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)
    • 四風連打(スーフーレンダ)
    • 四人リーチ
    • 三家和(サンチャホー) ※トリロン/トリプルロン
    • 四開槓(スーカイカン)
  2. 途中流局で親は流れるのか?供託はどうなるのか?
  3. 各麻雀プロ団体の途中流局ルール
  4. 途中流局のまとめ

途中流局とは?定義や条件について

冒頭でも簡単に説明しましたが、局の進行中でもある条件を満たすと流局とする場合があり、これを途中流局といいます。

途中流局には以下の5つのパターンがあります。

  1. 九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)
  2. 四風連打(スーフーレンダ)
  3. 四人リーチ
  4. 三家和(サンチャホー) ※トリロン
  5. 四開槓(スーカイカン)

では、それぞれのケースについて見ていきましょう!どのケースも比較的シンプルな内容です。

九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)

最初に九種九牌(きゅうしゅきゅうはい)を紹介します。

第一ツモ直後の手牌で么九牌(1・9の数牌と字牌)が9種類以上あるとき、手牌を倒すことで九種九牌が成立し流局となります。

九種九牌

※1. 自身のツモ番の前に鳴きが入っていた場合は、九種九牌は成立しません。

※2. 手牌を倒して么九牌が9種類より少なかった場合はチョンボとなるのでご注意ください。

九種九牌は強制ではありませんので、九種九牌を宣言せずにそのまま手牌を進行することも可能です。とはいえ、么九牌が多いので役満の国士無双を狙いたい局面もあることでしょう。

あがりのスピードを重視したい局面では、九種九牌で途中流局を選択しリセットする一方で、自身の点数が少なく大物手が欲しい場合(あるいは役満の夢を追いかけたい場合)には国士無双を狙うと良いかと思います。

詳細を知りたい方は、下記ページをご覧ください。

国士無双の作り方や狙う基準とは?九種九牌が1つの分岐点

四風連打(スーフーレンダ)

各プレイヤーが第一打に同じ風牌(東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国)を切った場合、四風連打(スーフーレンダ)が成立し途中流局となります。

四風子連打(スーフーツレンダ)と呼ばれる場合もあります。

四風連打

※1. 途中で誰かの暗カンが入った場合は成立しません。

※2. ダブルリーチが入ってる場合でも、四風連打が優先され流局となります。

四人リーチ

こちらは名前の通りですが全プレイヤーがリーチをかけたとき、四人リーチが成立し途中流局となります。

四家リーチ(スーチャリーチ)と呼ばれる場合もあります。

四人リーチ

※1. 4人目のリーチ宣言牌でロンアガリが発生した場合は、四人リーチは成立しません。

※2. 4人の手牌を確認しノーテンリーチが発覚した場合はチョンボが優先されます。

三家和(サンチャホー) ※トリロン/トリプルロン

1人のプレイヤーが切った牌に対して3人が同時にロンアガリをした場合、三家和(サンチャホー)が成立し途中流局となります。※トリロン/トリプルロンともいいます。

三家和、トリロン

※1. 三家和による途中流局が採用されていないルールでは、三人のロンアガリが成立するか頭ハネが採用されます。

頭ハネとは、複数のプレイヤーが同時にロンアガリした場合、ロンアガリされたプレイヤーから反時計回りで最も近いプレイヤーのアガリが優先されるというルールです。この際、優先されなかった他のプレイヤーのアガリは成立しません。

詳細はこちら ➤ 頭ハネ・ダブロンとは何か? 

四開槓(スーカイカン)

複数のプレイヤーによって合計4回のカンが成立した場合、四開槓(スーカイカン)が成立し途中流局となります。

四開槓

※1. 4回目のカンでロンアガリ(役:槍槓)が発生した場合は、カンは成立せずアガリが優先されます。

※2. 一人のプレイヤーによる4回のカンは四開槓とはなりません。この場合、カンしたプレイヤーには四槓子の役がつきます。

※3. 四開槓による途中流局が採用されていないルールでは、5回目以降のカンはできません。

途中流局で親は流れるのか?供託はどうなるのか?

途中流局となった場合、通常の流局と同様に一本場が追加され、リーチ棒は供託扱いとなります。

ただし、親が続行するか/流れるかについては特に決まりはなく、ルールによってもまちまちです。

各麻雀プロ団体の途中流局ルール

ちなみにMリーグや麻雀プロ団体のルールでは途中流局をどう扱っているのでしょうか?

Mリーグ/日本プロ麻雀連盟/日本プロ麻雀協会/最高位戦日本プロ麻雀連盟のルールを以下にまとめてみました。※2019年7月1日現在

各プロ団体の途中流局ルール

Mリーグ日本プロ麻雀協会最高位戦日本プロ麻雀協会のルールでは、途中流局は一切なしとなっています。

日本プロ麻雀連盟のルールでは九種九牌/四風連打/四人リーチ/四開槓は途中流局あり、三家和は頭ハネ(※2019年4月から頭ハネにルール変更)となっています。また親は連荘という規定です。

途中流局のまとめ

このページでは途中流局について説明しました。

途中流局には以下の5つのケースがあります。

  1. 九種九牌:第一ツモ直後の手牌に么九牌(1・9の数牌と字牌)が9種類以上あるとき ※任意
  2. 四風連打:各プレイヤーが第一打に同じ風牌東:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国北:麻雀王国)を切ったとき
  3. 四人リーチ:全プレイヤーがリーチをかけたとき
  4. 三家和/トリロン:1人のプレイヤーが切った牌に対して3人が同時にロンアガリをしたとき
  5. 四開槓:複数のプレイヤーで合計4回のカンが成立したとき

流局後に親が連荘するか/流れるかについては、ルールによってまちまちです。

また、途中流局が採用されていないルールも多くありますのでご注意ください。