麻雀において、テンパイ止めという言葉を聞いたことがありますか?
テンパイ止めとは、自身がラス親(オーラスの親)でテンパイした状態で流局した場合、その対局を終了させることです。
今回はテンパイ止めのメリットや実施すべき状況、具体例について解説していきます。
麻雀のテンパイ止めとは
麻雀のテンパイ止めとは、自身がラス親(オーラスの親)でテンパイした状態で流局した場合、その対局を終了させることです。
ただし、テンパイ止めはNGという対局ルールも存在するため、注意が必要です。
また、似た言葉のアガリ止めについては、以下のページをご覧ください。
テンパイ止めのメリット
テンパイ止めのメリットは、対局を終了し、順位を確定させ、麻雀において非常に重要な順位点を守ることができます。
たとえばMリーグのルールでは、ウマ・オカに基づく順位点は、以下のようになっています。
- 1着:+50
- 2着:+10
- 3着:-10
- 4着:-30
トップの状態でのテンパイ止めは、点数にして50,000点を守ることになりますので、非常に強力です。
テンパイ止めをすべき状況とは?具体例で解説
では、テンパイ止めをすべき状況とは具体的にどのようなものでしょうか?
一般論としては、以下のような場合が考えられます。
自分がトップの場合
前段でも触れましたが、自身がトップの場合はアガリ止めを選択するのが正攻法です。
特に以下のような接戦の状況では、アガリ止めは非常に有効的です。次の局で順位が変動し、順位点を失う可能性が高いからです。
- 1着:26,500点
- 2着:26,000点
- 3着:24,000点
- 4着:23,500点
仮に4着に2,600点以上を放銃した場合、自分の順位はトップからラスに転落し、順位点を80(80,000点)失うことになります。
一方で、自身がトップでも2着と大差のある場合、アガリ止めをせずに親を続行して素点を稼ぐという戦略もあります。
具体的には、2着の跳満ツモで逆転されない程の大差(18,000点)があれば、親番続行は一考に値しますが、安全策を取ってテンパイ止めを選択するのが無難といえるでしょう。
自分がトップと大差のある2着の場合
トップと大差のある2着の場合、テンパイ止めを選択することも考えられます。
- 1着:60,000点
- 2着:14,000点
- 3着:13,200点
- 4着:12,800点
自身がトップを逆転するよりも、3着や4着に転落して順位点を失うリスクが高いという考え方ですね。
上記のような接戦では、3着・4着とアガリのスピード勝負になりがちで、また他家のツモアガリによる親かぶりも想定され、通常より順位が下がりやすい状況といえます。
テンパイ止めの正攻法として、ここでは2つの具体例を紹介しましたが、麻雀には様々な戦略・戦術がありますので、あくまで一つの考え方としてご参考になれば嬉しいです。
テンパイ止めをNGとする対局ルールでは、オーラス流局時にテンパイを宣言すると強制的に親が続行します。
そのため、自身がテンパイしていても敢えてノーテンを宣言することで、対局を終了させることができます。
必ずテンパイ宣言をしなければならない、というルールは基本的にはありません。
ただし、ノーテン罰符を支払うことで順位が変動し逆転される可能性があるため、点数差はよく確認するようにしましょう。
まとめ
ここまでテンパイ止めについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
テンパイ止めは、自分がラス親でテンパイ流局した場合に対局を終了させ、順位を確定させることにメリットがあります。
とりわけ自身がトップの場合や大差のある2着の場合に有効的です。
ただし、対局ルールによってはテンパイ止めをNGとする場合があるため注意が必要です。
※テンパイについては、以下のページをご覧ください。