麻雀には高め取りというルールがありますが、馴染みのない方も多いのではないでしょうか。
こちらのページでは、高め取りについて具体例と一緒にわかりやすく解説していきます。
麻雀の高め取りとはどのようなルールか?
早速ですが、以下のような手牌をご覧ください。
こちらの手牌の役は?と問われますと、三暗刻かと思う一方で、一盃口にも見えますね。
このようなケースでは、高め取りというルール・原則に基づいて、三暗刻の役が採用されます。※一盃口とは重複しません。
高め取りとは、一つの手牌で手役や符計算に複数のパターンが考えらえるとき、点数が最も高くなるパターンを採用する、という麻雀ルールになります。
この高め取りは、手役に関するものと符計算に関するものがありますので、以降で順を追って説明します。
手役に関する高め取りの解説
先ほどの手牌を改めて振り返りますと、以下の2パターンの解釈が可能です。
【パターン①】
【パターン②】
パターン①は一盃口(1飜)の役ですが、パターン②は三暗刻(2飜)の役です。
高め取りは“点数が最も高くなるパターンを採用する”ルールですので、飜数の高いパターン②の三暗刻のアガリとなります。
以上が、手役に関する高め取りの具体例でした。
※一盃口と三暗刻の複合については、以下のページで比較しておりますので、気になる方はご覧ください。
➤ 一盃口と三暗刻の複合について解説!どちらが優先されるのか?
符計算に関する高め取りの解説
高め取りは、符計算でも発生するのが少々厄介なところです。
以下の点数計算問題を通して、実際に符計算を行ってみましょう。ポイントとなるのは、待ちの取り方です。
役はリーチ(1飜)・ツモ(1飜)・自風牌(1飜)なので、3飜の手牌ですね。
さて、符計算結果は次のようになります。
ポイントとなるのは待ちの取り方です。
この手牌の待ちはであり、のリャンメン待ちと考えがちですが、ツモに関してはのカンチャン待ちとして解釈することができますね。
そのため、符計算の結果は前述の通り50符となります。子の3飜50符ツモアガリは1,600/3,200点です。
補足:
仮にリャンメン待ちと解釈した場合、カンチャンの2点が付きませんので、40符のアガリとなります。
(でのアガリは、リャンメン待ちしか解釈できませんので、40符になります)
以上が、符計算に関する高め取りの具体例でした。
その他の符計算問題について気になる方は、下記ページをご覧ください。