麻雀ルール解説の前回パートでは、アガリに必要な役について説明しましたが、実はこの役には難易度があります。
難しい役ほどアガったときの点数は高くなります。
加えて、ドラと呼ばれるボーナス牌を使うことでも点数は高くなります。
このページでは、麻雀の点数がどのように決まるか?について、初心者にもわかるように解説していきます。
初心者が点数に関して押さえるべき3つのポイント
基本的に麻雀の点数は、以下の3つのポイントで決まります。
- 飜数(ファン/ハンスウ)はいくつか?(役は何か+ドラはいくつか)
- 自分の役割は?(親か子か)
- アガリパターンは何か?(ツモアガリかロンアガリか)
1~3について以降の章で詳しく説明しますが、まずは飜数(ファン/ハンスウ)について解説していきたいと思います。
補足 ※中級者向け
ここで冒頭に”基本的に”とお伝えしたのは、厳密な点数計算には符計算が必要となるためです。
気になる方は、下記ページをご覧ください。
➤ 符計算の簡単な覚え方・やり方を麻雀プロがわかりやすく解説
【点数の基本①】飜数(ファン/ハンスウ)を理解
飜数は点数で最もベースとなる数字であり、これには
「どんな役がどれくらいあるか?」
「ドラと呼ばれるボーナス牌がいくつあるか?」
という二つの観点が含まれています。
たとえば、リーチ(1飜役)とタンヤオ(1飜役)という役があり、ドラが1つあれば、
飜数は3(1+1+1)ということになります。
難しい役ほど高い飜数は高い
役には様々な種類がありますが、難しい・珍しい役の飜数は高く、簡単な役の飜数は低く設定されています。
以下の例をご覧ください。
簡単な役Aのケースでは1飜で1,000点、難しい役Bのケースでは3飜で5,200点となっています。
役が難しいほどすなわち飜数が大きいほど、アガったときに獲得できる飜数(ひいては点数)は高くなります。
少し前に例示したリーチとタンヤオは簡単な役であるため、1飜役となっています。
いくつかの役を組み合わせることが可能
様々な役が存在すると説明してきましたが、役は組み合わせることができます。
手牌の中に複数の役が存在する場合は、役の飜数の合計に応じた点数を獲得できます。
以下の例をご覧ください。
※もう一つの観点であるドラと呼ばれるボーナス牌は存在しないものとします。
こちらの手牌には、飜牌・役牌(1飜)と混一色(3飜)という役がつきます。このとき、獲得できる得点は4飜分の8,000点となります。
ドラとは? 点数アップのボーナス牌
役以外にも飜数を大きくし、点数を高くする方法があります。
それはドラと呼ばれる点数アップのボーナス牌を使うことです。
このドラはゲーム開始時にランダムな1牌が設定されます。
そして、ドラを手牌に組み込むことで飜数を高くすることができます。(ドラ1枚当たり1飜高く)
この例では、ピンフ(平和)の1飜に加えてドラのが1枚ありますので、「ピンフ+ドラ1」で2飜分の2,000点となります。
ドラだけではあがれない点に要注意!
そのような便利なドラですが、大事な注意点があります。
それは、ドラは役とはなりませんので、ドラだけではアガれません。
ドラはあくまで飜数を増やし点数をアップさせるボーナス牌でしかないのです。
アガリに際しては、必ず何かしらの役をつけるようにしましょう。
補足
余談にはなりますが、麻雀には「赤あり」と呼ばれるルールがあり、 のような赤色の牌(赤牌・赤ドラ)を採用することがあります。
これらの牌は、無条件に常にドラとして扱います。
詳しい説明はこちら ➤ 赤牌・赤ドラとは?
【点数の基本②】親は子の1.5倍の点数に
ここまで飜数について解説してきましたが、ここからは親と子という言葉が出てきます。
麻雀では、各プレイヤーに親(1人)と子(3人)の役割が与えられ、親の得点は子の1.5倍になります。
※親と子の詳細については、後ほど説明するゲームの進め方をご覧ください。
まずは子の場合において、飜数と点数がどのような関係性になっているか見ていきましょう。
1~4飜までは、1飜増えると点数が2倍になります。
4-5飜は満貫(マンガン)、6-7飜は跳満(ハネマン)、8-10飜は倍満(バイマン)、11以上の飜は三倍満(サンバイマン)と階級分けされています。
「満貫→跳満」と「跳満→倍満」の場合は点数は4,000点高くなり、「倍満→三倍萬」の場合は点数は8,000点高くなります。
なお、役満(ヤクマン)は飜数に関係なく一律32,000点です。
続いては親の場合です。親は子と比べて点数は1.5倍になります。
1~4飜までは子と同様に、1飜増えると点数が2倍になります。
「満貫→跳満」と「跳満→倍満」の場合は点数は6,000点高くなり、「倍満→三倍満」の場合は点数は12,000点高くなります。
なお、役満は飜数に関係なく一律48,000点です。
最後に、初心者向けの点数表として以下にまとめておきます。
【点数の基本③】ツモアガリとロンアガリで変わる
アガリについてで説明しましたが、アガリにはツモアガリとロンアガリの2種類があります。
ツモアガリは自分がツモった牌でアガることを指し、ロンアガリは他人が捨てた牌でアガることを指します。
このツモ/ロンアガリの場合で、点数の移動方法は大きく変わります。
こちらで図示したように、ツモアガリでは全員から点数を貰えるに対し、ロンアガリではアガった人からのみ点数を貰います。
ツモアガリ時の点数移動
ツモアガリについて、親アガる場合と子がアガる場合で得点の移動方法が異なります。
親がツモアガリした場合
→子3人は等しく点棒を支払います。
例えば、親が12,000点をツモアガリした場合、子3人は4,000点を親に支払います。
子がツモアガリした場合
→親は子の倍の点数を支払います。
例えば、子が8,000点をツモアガリした場合、子2人は2,000点を支払い、親は4,000点を支払います。
点数の基本解説まとめ
このページでは麻雀の点数について説明しました。ドラという言葉だけ聞いたことある方も、ドラとは何かご理解いただけたのではないでしょうか?
細かい部分まで解説してきましたが、点数に関して大事なポイントは以下になります。
- 役にはそれぞれ飜数(難易度)が設定されていて、飜数が大きくなると点数は高くなる。
- 役以外にもドラというボーナス牌を使うことで飜数を増やし、点数を高くすることができる。ただしドラは役ではないので、ドラだけではアガることはできない。
- 親と子という役割があり、親の点数は子の1.5倍
- ツモアガリでは全員から点数をもらうが、ロンアガリでは放銃した人から点数をもらう。
初心者の方は、以上のポイントだけ押さえておけばOKです。
実際のところは細かい計算が必要になります。中級者向けの内容ですが、気になる方は以下をご覧ください。