麻雀の点数計算の流れは説明しました。しかし実際のところ
「点数計算の中でも符計算がよく分からない・・・」
という方は多いのではないでしょうか?
そのような方向けに、こちらのページでは点数計算の肝である符計算について説明します。
符計算とは?
まず、点数計算の3ステップについて再確認しましょう。以下の「②符を計算する」が符計算に該当します。
符は手牌の形(面子・雀頭)やアガリ方(ツモ・ロン)から計算されます。したがって、飜数が同じでも手牌の形やアガリ方によって、最終的な点数が変わることがあるのです。
では、手牌の形やアガリ方から具体的にどうやって符を計算するのかを見ていきましょう。
符計算で必要な5つの要素
以下の図では、符計算に必要な要素を表しています。
この5つの要素では、符計算に必要な点数(アガリの点数とは別のもの)が計算されます。
そして、この5つの要素の点数を合計することで符が計算されます。
では、各要素でそれぞれどのように点数を計算するのかを説明します。
要素①:基礎点
基礎点では全てのアガリに対して20点与えられます。点数表の符が20符から記載されているのも、この基礎点があるからです。
またこの基礎点は副低(フーテイ)ともいいます。
要素②:面子構成
手牌の中の面子構成によっても点数が与えられます。
順子に対しては点数が与えられませんが、刻子・槓子に対しては点数が与えられます。
与えられる点数は以下の条件によって変わります。
- 中張牌(2~8の数牌) or 么九牌(1・9の数牌、字牌)
- 鳴いた面子 or 鳴いていない面子
詳細は以下にまとめていますのでご確認ください。
要素③:雀頭の種類
雀頭の種類によっても点数が与えられます。雀頭が役牌のときは2点与えられます。
なお、役牌以外の字牌はオタ風(客風牌)とも呼ばれます。
ルールによっては、連風牌(ダブ東やダブ南)を4点とする場合もあります。
面子と雀頭についてはこちら ➤ 麻雀牌の組み合わせについて
要素④:待ちの形
待ちの形によっても点数が与えられます。
リャンメン待ち・シャンポン待ちの場合は点数は与えられませんが、カンチャン待ち・ペンチャン待ち・単騎待ちの場合は2点与えられます。
要素⑤:アガリ方
最後にアガリ方によっても点数が与えられます。
門前ロンアガリの場合は10点与えられます。ただし、同じロンアガリでも鳴いている場合は、点数は与えられません。
待ちとアガリ方についてはこちら ➤ アガリについて
例題で符計算を学ぶ
ここまで符計算に必要な5つの要素を説明してきましたが、まだまだイメージを掴めない方も多いかと思います。
そこで以下の例題を通して、符計算をより具体的に説明します。
上記の手牌でリーチをかけて他家からロンアガリしたとします。
役はリーチ(1飜)・タンヤオ(1飜)なのでこの手牌は2飜です。
ではここから符計算に入ります。
①基礎点
基礎点の20点が与えられます。
②面子構成
手牌の面子構成を確認すると順子が3つ(、、)と刻子が1つ()があります。
順子は加点の対象外です。刻子()は加点対象で、この場合は中張牌の暗刻(鳴いていない面子)なので4点が与えられます。
③雀頭の種類
この手牌の雀頭はです。雀頭が中張牌のときは加点対象外なので、この場合は0点です。
④待ちの形
待ちの形はでカンチャン待ちとなっています。カンチャン待ちの場合は2点与えられます。
⑤アガリ方
リーチをかけてロンでアガっているので、門前ロンアガリの10点が与えられます。
最後に
①~⑤を合計すると、36点ということになります。ここから符に変換する際には、一の位は切り上げるルールがあります。したがって、この手牌は40符となります。
2飜40符の点数は2,600点なので、このアガリ点は2,600点です。
➤ 点数表
まとめ
ここまで符計算方法を説明してきましたが、いかがでしたか?
符計算を行う上で覚えることはたくさんありますが、実際に麻雀を打ちながら覚えていくことをオススメします。最初はこのページを参考にしながらゆっくりで構わないので、符計算の経験を積んでいくのが良いでしょう。
また、麻雀Stationでは符計算のための点数計算の問題も用意しています。こちらでトレーニングするのもおすすめです!
さて、ここまで説明してきました符計算ですが、4面子1雀頭の形式に従わない七対子などの一部例外があります。例外に該当する場合は、符計算は不要で点数が確定します。
続いては、その符計算の例外について説明します。
符計算について勉強している者ですが、待ちの形でノベタンを2符加点するというサイトを見つけました。
こちらにはそれが書いていないように見えますが、どちらが正解でしょうか?
ご返信が遅くなり申し訳ございません。
「ノベタン待ちは2符加点する」というご理解で正しいです。
というのも、符計算の上ではノベタン待ちは単騎待ちと同じ扱いができるからです。
例えば”2345″というノベタン待ちで、2であがった場合は”2″+”345″で2の単騎待ち、5であがった場合は”234″+”5″で5の単騎待ちと考えることになります。
今符計算を勉強し始めたばかりなので、間違っていたら申し訳ないのですが最初のほうに書いてある
基礎点:20
面子構成:8
雀頭の種類:2
待ちの形:0
あがり方:10
の内の面子構成は暗刻二つで4+4=8だったのかもしれませんけど、字牌が入っているため4+8=12。また、待ちの形もカンチャン待ちなので2符だとおもうんですけど…
そこがわからなかったので質問させていただきました。
ご指摘いただきありがとうございます。
例示の手牌と実際の計算結果が異なっておりましたので、こちら修正させていただきます。
(実際の計算内容につきましても、ご指摘の通りでございます。)